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【第36回東京国際映画祭】Nippon Cinema Now部門出品監督5人が語る映画製作のための企画作り、資金調達について

2023年10月29日 16:30

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(左から)井口奈己、瑚海みどり、山崎エマ、戸田彬弘、澤寛
(左から)井口奈己、瑚海みどり、山崎エマ、戸田彬弘、澤寛

第36回東京国際映画祭、国際交流基金×東京国際映画祭 co-present「交流ラウンジ」企画のひとつ、Nippon Cinema Now トークセッション「私たちの映画の作り方」が10月29日に開催され、Nippon Cinema Now部門出品監督の井口奈己瑚海みどり山崎エマ、澤寛、戸田彬弘が自身の作品と経験を語った。

まずは5人の監督それぞれが今回の出品作の製作経緯や資金調達について語った。

左手に気をつけろ」の井口監督は、かねて小説家の金井美恵子と画家の金井久美子姉妹と親交があり、金井姉妹の支援者からの提案があったことで実現したと話す。映画は、左利きが媒介するウイルスが蔓延し、こども警察により取り締まられる世界で、失踪した姉を探す物語。「しばらく商業ベースで新作は作っていませんでしたが、子ども映画教室のドキュメントを撮ったことから、金井さんの支援者の方に、子どもが暴れる映画を撮ったら? という提案があり作れた映画。長編ではないほうがよく、子どもをどうやって暴れさせようかと考えました」

99%、いつも曇り」の瑚海監督は、2021年に短編作「橋の下で」第34回東京国際映画祭Amazon Prime Videoテイクワン賞審査員特別賞を受賞。「もともと設定されていない賞だったので、いただけるだけでうれしかった」が、副賞は授与されず、コロナ文化庁の助成金制度「ARTS for the future!」を利用し、「経理のことなど全く知識がなかったが、いちから勉強させてもらえることになった。テイクワン賞の副賞はもらえずぬか喜びとなったが、何もかも自分でやって」完成させたと振り返る。

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小学校~それは小さな社会~」の山崎監督は、日本人の母とイギリス人の父を持ち「大阪の公立の小学校を卒業して、アメリカンスクールに行ったり、ニューヨークで映画を学び、だんだん私がアメリカンになっていく中で、日本の小学校で学んだことが、自分の日本人としての基盤であり、海外に出たときに自分の強さにもなった」ということから、14年に本作企画を立ち上げた。世田谷区の協力を得ることができ、「コロナ禍も背景に、1年間ほぼ毎日撮りたかったが、クルーを1年間拘束するのは膨大なお金がかかる。前作でも共同制作をしたNHKの協力でNHKのカメラマンにお願いできた。私が監督でありプロデューサーであり、編集も自分で」と経費削減を行った。そのほか、ドキュメンタリーの国際共同製作を支援する国際フォーラムTokyoDocsでの受賞経験から、海外との共同制作が決まったこと、NHK放映用をはじめ、それぞれの納品先に合ったバージョンを作ったことなどを語った。

かぞく」の澤監督は、本作が長編デビュー作となる。これまで映画、映像作品の衣装デザイン、キャラクターデザインなど人物造形を長年担当していた。「キャラクター設定をしていくときに私の世代だと原作の漫画を実写化するような映画が多かった。プロットから現実的に人物キャラクターを作ることは映画1本を考えることと似ている」と、監督業へ進むきっかけを述べ、「2018年から写真作品の展覧会をやっており、それを(今作の)プロデューサーが見ていてくれた。企画を渡して映画を撮ることになった」と、経緯を明かした。

市子」の戸田監督は演劇出身で、「演劇学科出身ですが、ずっと自主映画を撮っていた。資金調達が厳しい中、『市子』は自分の劇団の1本目の作品で、脚本賞を貰った。それをプロデューサーが見に来ていて、気に入ってくれ、映画化には4年くらいかかった。物語はほぼ同じですが、舞台でやった表現方法は使えないので、映像に変換して書き直した」と振り返った。

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それぞれの作品の配給、劇場公開については、「劇場に直接持って行って、コミュニティシネマセンターを通して全国に届けたい」(井口)、「文化庁の助成金利用の際に、劇場公開しなければいけないルールがあった。自分で電話を掛けたり、人からの紹介でアップリンク吉祥寺で公開が決まった。ゆっくりでもいいので各地に回っていければ。今回1作目なので、いろいろとプロの方の話を聞いていきたい」(瑚海)、「映画版は、日本での配給もできるように動いている。フランスとフィンランド、アメリカで共同制作なので、配信などいろんな場で、どんな形でも見てもらいたいが、劇場公開が決まると取材を受けたり、記録に残るため重要」(山崎)、「製作から配給までアニプレックス1社。劇映画の製作は数年に1本なので珍しいケース」(澤)、「ハピネットファントム・スタジオが撮影前に入っていただいた。12月8日にテアトル新宿メイン館で公開されます」(戸田)と回答した。

また会場から、映画監督志望の学生から自分の作品が撮れるようになるには、どうすればよいか?との質問を受けると「監督としてすぐお金を稼ぐのは難しい。編集というお金になるスキルを身に着けた。日本では24時間体制で仕事をしなくてはいけない感じがする。生きていくためのお金稼ぎ、そのスキルを作ったうえで、夢を実現させる時間をつくること」(山崎)、「何も資産がない人が映画を作れるチャンスがあまりない。いくつか短編を作って売り込んでいくことなども大事。日本は芸術に対する公的なバックアップが少ない」(瑚海)と自身の経験を基にアドバイスしていた。

※記事初出時、本文に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。
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