マイケル・クライトン遺稿をベストセラー作家が引き継いだ小説、来年出版
2023年10月17日 21:00

ベストセラー作家のジェームズ・パタースンと故マイケル・クライトンの奇跡の共著が話題を集めていると、米Deadlineが報じている。
パタースンといえば、「多重人格殺人者」や「キス・ザ・ガールズ」など犯罪心理学者アレックス・クロスを主人公にした人気シリーズや、ビル・クリントン元大統領と共著の「大統領失踪」などで知られるベストセラー作家だ。クライトンも「ジュラシック・パーク」「ディスクロージャー」「アンドロメダ病原体」などで知られるベストセラー作家で、ふたりの著作の世界累計販売部数を合わせると6億7500万部以上にもなる。
そのふたりの共著「Eruption(原題)」が2024年6月3日、リトル・ブラウンから全米発売されると発表された。本作は、2008年に他界したクライトンの遺稿を元にしている。クライトンの妻で遺産管理団体のトップを務めるシェリー・クライトンがパタースンに完成を依頼したことから、今回の「共著」が実現したという。
「Eruption(原題)」は、ハワイ島の活火山として知られるマウナロア火山が噴火したことにより、島のみならず世界を滅ぼしかねない化学兵器に脅かされることになる、というストーリー。
「マイケルはこの本に何年も取り組んでいました」と、シェリー・クライトンは振り返る。「彼の情熱のプロジェクトであり、彼を最も魅了した場所、ハワイを中心にしていました」
「私は何十年もマイケル・クライトンのスリラーを熱心に読んでいました」と言うパタースンは、ふたつ返事で共著を引き受けたという。
「ジュラシック・パーク」をはじめ「ライジング・サン」「ディスクロージャー」「コンゴ」「スフィア」「タイムライン」など、クライトンの著作の多くが映画化されていることから、「Eruption(原題)」の映像化権の争奪戦が繰り広げられるのは必至とみられている。
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