中井友望の頼もしさに最敬礼 監督&母親役が絶賛
2023年10月15日 07:00
新鋭・中井友望が初主演を務めた映画「サーチライト 遊星散歩」が、10月14日に公開された。中井は共演の安藤聖、合田口洸、平波亘監督とともに、東京・新宿のK's cinemaでの舞台挨拶に臨んだ。
第28回フジテレビヤングシナリオ大賞で最終選考にノミネートされた小野周子のオリジナル脚本を映画版に改稿し、平波監督が映画化。父を亡くし、若年性認知症を発症した母を抱える女子高生の果歩(中井)は生活に困窮し、スマホも利用停止になってしまう。一方、大家族を養うためにバイト生活を送る同級生の輝之は、果歩の事情を知り気にかける。しかし先の見えない人生に夢も希望も持てない果歩は、やがて女子高生であることを利用して「JK散歩」の世界へと足を踏み入れていく……。
「本日はご来場いただき、ありがとうございます。もう1回、2回、いや3回と、何度でも見たいと思ってもらえるようなトークをできるように頑張りますので、楽しんでもらえれば嬉しいです。ハードル、上げましたね(笑)」
チャーミングな挨拶を披露した中井だが、母親役の安藤とは撮影現場であまり会話をする時間がなかったそうで「なんかお互いに緊張しましたね」と述懐。撮影期間が3日ほどだったという安藤は、「私は途中から撮影に参加して、その時点で遠くから見ていても主人公の果歩がいるじゃないか、と思うくらいに中井さんが果歩になっていたんです」と明かす。さらに、「シーン的に私が投げるセリフの方が多いですよね。その投げかけを、果歩ちゃんが受け取るという芝居だったのですが、それも全て中井さんが受け止めてくれて、なんだかとても頼もしい存在でした」と最敬礼だった。
一方、平波監督がメガホンをとると決まった時点で、中井の主演は決まっていたそう。「中井さんってどんな俳優さんなんだろうという興味はありました。最初にお会いして、なるほどなあ……とすごく思ったんです。安藤さんも言われたように、『果歩だ!』と思った。それは中井さんが普段から果歩っぽいというわけではないのですが、不思議と説得力があった。佇まいだどが印象的な方なので、ひと言ふた言しゃべって『これはもう大丈夫だな』と安心しました。僕としてはすごくやりやすかった」と舌を巻いていた。
また、未来が見えないなかで必死に家族を守ろうと奔走する話にちなみ、「これだけは譲れない大切なもの」について話題が振られると、中井は平波監督と同じ「映画」と答え、映画愛に溢れていることをにじませていた。
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