堤真一が挑んだ、初の政治家役 池田エライザ&山崎育三郎が“圧倒的な迫力”に震えた「おまえの罪を自白しろ」
2023年10月14日 10:00
中島健人(「Sexy Zone」)が主演した「おまえの罪を自白しろ」から、初の政治家役に挑んだ堤真一の圧倒的な迫力を語る池田エライザと山崎育三郎のコメントを、映画.comが独占入手した。
本作は、映画「アイ・アム まきもと」やドラマ「Mother」「Woman」で知られる水田伸生監督が、真保裕一氏の同名小説(文春文庫刊)を映画化するタイムリミットサスペンス。中島と堤に加え、池田、山崎、中島歩、美波、尾野真千子、金田明夫、角野卓造が共演している。
政治家一族の宇田家の次男・晄司(中島)は、建築会社を設立するも倒産。やむなく政治スキャンダルの渦中にいる、内閣府副大臣である父・清治郎(堤)の秘書として働く、煮え切らない日々を送っていた。そんなある日、一家の長女・麻由美(池田)のまだ幼い娘が誘拐された。犯人からの要求は身代金ではなく、清治郎への「これまでに政治家として犯した罪を全て自白しろ」というものだった。その背景には、決して明かすことが許されない、国家を揺るがす罪の存在があった。地位と権力に固執し、口を閉ざす清治郎へのもどかしさから、怒りをあらわにし、真っ向から対立する晄司。やがて彼は、警察、マスコミ、国民までをも巻き込む壮大な事件の真相を暴こうと奔走する。
誘拐犯から“罪の自白”を要求される大物政治家・清治郎を演じる堤は、これまで数々の映画やドラマで抜群の存在感を発揮してきたが、政治家役は本作が初めて。持ち前の渋い声と険しい表情で、政治家としての圧倒的な迫力を醸し出した。
清治郎の娘・麻由美役を務めた池田は「麻由美からしたら、頑固なお父さんで、一番厄介な人なんですよね。怖いし、今まで相当気を使ってきたと思います。麻由美はお父さんの仕事の邪魔をしないように気を張って生きてきて、いろんな気持ちの根源がお父さんに対してあると思ったので、そういう意味でお父さんとお芝居すると体がこわばる感覚がありました。そういう人間らしい気持ちにさせてくれるのが、堤さんのすごさだと思います」と、芝居相手に大きな影響を与える、堤の役者としての気迫を語った。
誘拐事件を捜査する刑事・平尾宣樹に扮した山崎も、「堤さんはカメラが回りだすと宇田清治郎としての存在感を発揮して、細かい部分のお芝居など素晴らしいと思いました。何より声が低音で厚みがあって、堤さんにしか出せない響きだと思いました。酸いも甘いも経験し、いろんな葛藤がありながら、今の清治郎になったんだろうなという人生や背景が見えてきて、説得力がありました」と振り返る。
さまざまな役で培ってきた役者としての表現力に加え、自身が持つ迫力を存分に発揮し、政治家役に挑んだ堤。しかし、実は当初、本作への出演依頼を断るつもりだったそう。「脚本を読んで、作品自体はとても面白くなりそうだと思いましたが、僕では年齢も含めて軽すぎると思ったんですよね。また、政治家役はやったことがなかったですし、宇田清治郎という人間に共感できないという理由もありました。その後、水田監督と会って話した際に、『宇田清治郎はまだ登りつめていなくて、今から上に行こうという人。決して堤さんが軽いとは思わないし、ある程度年齢を重ねている役だから、ぜひ堤さんに演じて欲しい』とおっしゃっていただいて、監督にお任せすることにしました。確かに役者としていろんな役をやるべきだと思いましたし」と、監督からの言葉で、出演を決意したことを告白した。
「おまえの罪を自白しろ」は、10月20日に公開。
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