実写ドラマ版「ブレードランナー」、ベルファストロケが中止

リドリー・スコット監督の「ブレードランナー」、続くドゥニ・ビルヌーブ監督の「ブレードランナー 2049」の正式な続編として、スコット監督が制作総指揮を務める予定だった本作は、ベルファスト・ハーバー・スタジオで撮影準備が進められていたが、今年5月に全米脚本家組合（WGA）のストライキが始まったため、撮影が延期されていた。

国営の映像制作支援機関である北アイルランド・スクリーンは、「北アイルランドおける『ブレードランナー 2099』の製作が中止されたことを非常に残念に思っています」とコメント。「多くのフリーランスのスタッフやサプライチェーン企業がこのプロジェクトで利益を生み出そうとしていたことを念頭に置きながら、この空白をできるだけ早く埋めるために全力を尽くします」と声明を出した。

同機関は、2022年から23年にかけて本作に対して410万ポンドの資金を提供。現在までに、150万ポンドがベルファストでの制作準備に費やされており、北アイルランド・スクリーンは、本作を制作するアルコン・エンターテインメントにこの150万ポンドの返金を求めて手続きを進めているという。

アイルランドでの制作が中止された理由は不明で、英スクリーン・デイリーはアマゾン・スタジオとアルコン・エンターテインメントに質問状を送っているが、いまだ回答は得られていないようだ。

「ブレードランナー 2099（原題）」は、Apple TV＋のドラマ「シャイニング・ガール」の企画・制作総指揮のシルカ・ルイサが制作総指揮・ショーランナー・脚本を務める。全10話のリミテッドシリーズとして制作されるが、プロットは明らかになっていない。