脚本家ストが終結 スタジオは有名クリエイターとの契約を即座に再開
2023年10月3日 11:00
ハリウッドは、148日間に及んだ脚本家のストライキの終結を迎えた。9月27日に正常化すると、ワーナー・ブラザース・テレビジョンはトップクリエイターたちとの契約を即座に再開させたと、米ハリウッド・レポーターが報じている。
テレビドラマの製作会社であるワーナー・ブラザース・テレビジョンは、トップクリエイターたちと契約を結び、高額の契約料と引き替えに、彼らが開発した企画を優先的に獲得し、製作している。そのなかには、J・J・エイブラムス(「ウエストワールド」「ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路」)、グレッグ・バーランティ(「THE FLASH フラッシュ」、「レジェンド・オブ・トゥモロー」「スーパーマン&ロイス」)、ビル・ローレンス(「シュリンキング 悩めるセラピスト」)、ミンディ・カリング(「私の“初めて”日記」)らがいる。
だが、5月に米脚本家組合がストライキに突入したため、クリエイターたちは脚本執筆をストップ。さらに、7月には米俳優組合(SAG-AFTRA)がストライキに加わったため、撮影継続が不可能になった。こうした事情から、ワーナー・ブラザース・テレビジョンはクリエイター側の契約不履行を理由に支払いの中断を決定。クリエイターたちは自身が抱える製作会社の諸経費を自ら捻出することになった。
このたび、ストライキの終結とともに、ワーナー・ブラザーズ・テレビジョンは支払いを再開させたという。長期に及ぶストライキの影響でコンテンツが枯渇しているハリウッドにおいて、一刻もはやく生産を再開させる狙いがありそうだ。