菅田将暉「ミステリと言う勿れ」で演じた久能整の言葉が「未来につながることを願う」
2023年9月15日 19:46
俳優の菅田将暉が主演を務める映画「ミステリと言う勿れ」が9月15日、全国360館で封切られた。菅田は共演の柴咲コウ、松下洸平、町田啓太、原菜乃華、萩原利久、松山博昭監督と初日舞台挨拶を東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで行った。
2022年1月期のフジテレビ月9ドラマの映画化。累計発行部数1800万部を超える田村由美氏の同名コミックが原作で、天然パーマの大学生・久能整が独白で事件の謎だけでなく人々の心も解きほぐしていく異色のミステリー。映画では通称「広島編」といわれる、ある旧家の遺産相続に絡む謎を描き出す。
昨年12月~今年2月の撮影ですっかり打ち解けたキャス6人は、自由に和気あいあいのトークを展開。6人で再共演するならという質問に、柴咲が「6人で“推し活”に挑む話」と言えば、菅田が「いいですね。決まり」と即答した。
菅田は「なんでもできそう。ロードムービーでもいいし、お店を経営していてもいい。群像劇がいいですね。『ラスベガスをぶっつぶせ』のようなものもいいかな」と思案。松下が「『オーシャンズ11』みたいなやつね」と乗っかると、菅田は「でも、締まらないやつね」と妄想を膨らませた。
その松下は「医療もの」と提案すると、菅田が「リアルなこと言いますね」と興味津々。役どころを聞かれた松下が「眼科医」と、これまでの映画やドラマにはないまさかの役職を回答。さらに、菅田に「耳鼻咽喉科医で」とふってさらなる笑い取ったが、柴咲が「体についても学べそうですね」といたって真面目に答え、会場の爆笑を誘った。
そして、菅田が「いい雰囲気の挨拶で、キャストが冗舌だからこそ。そんな楽しい雰囲気の現場ができて、初日を迎えられてうれしく思う」と笑顔。続けて、「ドラマから2年、田村先生の素敵な言葉をどう言えば皆さんの心に届くかを考えていた。救われる言葉の強さを届けられるようにと思っていた」と告白した。
半面、「言ってみて悲しい気持ちにもなった。本当だったら言わずにすめば世の中はそれが一番ピースだから」と素直な心情を吐露。その上で、「そういう言葉を考えずに済む、優しい言葉をかけずに済む日々になればいい。整の言葉が皆さんの心にしみ入って、未来につながることを願っています」と真摯に訴えた。
配給の東宝によれば、比較対象作品はないものの興行収入50億円を目指せる出足になっているという。
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