ジャン=リュック・ゴダール「軽蔑」60周年4Kレストア版11月3日公開 美しいポスターと予告編
2023年9月14日 11:00
ジャン=リュック・ゴダール監督の「軽蔑」(1963)60周年4Kレストア版が、11月3日公開される。このほどポスタービジュアルと予告編が披露された。
ゴダールの最高傑作の一つと評される本作は、カプリ島を舞台に、作家ポールとその妻カミーユの悲劇的なロマンスを描く。ポールの美しき妻カミーユにブリジット・バルドー、作家ポールにミシェル・ピッコリというフランスの伝説的俳優が主演。アメリカの俳優ジャック・パランス、イタリアからジョルジア・モル、そしてフリッツ・ラング監督が本人役で出演という豪華出演陣にも注目だ。
60周年を記念した4Kにレストアには220時間を要し、色彩や照明のずれなど、時間の経過に伴う欠陥を補正した。この新たな修復により、観客は「軽蔑」本来の鮮烈な世界観を鑑賞することができる。レストア版は2023年カンヌ国際映画祭クラシック部門にて上映された。
ポスタービジュアルは、「地獄の黙示録 ファイナル・カット版」などのオルタナティブポスターの制作で知られるベルギーのアーティスト、ローラン・デュリューによるもの。陽光降り注ぐ部屋のソファに寝転ぶカミーユのアンニュイな姿を映し出した、唯一無二のデザインだ。予告編はレストアで鮮やかさを増したカプリ島の自然なコントラストとは裏腹に、不穏な空気を纏ったまま、ドラマチックな音楽と共になすすべなく変化していくポールとカミーユの関係が映し出される。カミーユを演じるバルドーの美しくも不信感に溢れた表情のバリエーションに注目だ。
11月3日から、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開。
<あらすじ>
作家ポールは、フリッツ・ラングが監督する映画の脚本の修正を依頼される。自身と愛する妻カミーユの生活のために依頼を引き受ける一方で、ポールに脚本の修正を依頼したプロデューサーはカミーユに関心を寄せていた。それから突然、愛を囁き合っていた前日までと態度や言動を変えるカミーユ。彼女を問い詰めるポールだが、核心に迫ることはできない。不穏な空気のまま撮影場所のカプリ島を訪れた彼らは、決定的な瞬間を迎えることになる。
作家ポールは、フリッツ・ラングが監督する映画の脚本の修正を依頼される。自身と愛する妻カミーユの生活のために依頼を引き受ける一方で、ポールに脚本の修正を依頼したプロデューサーはカミーユに関心を寄せていた。それから突然、愛を囁き合っていた前日までと態度や言動を変えるカミーユ。彼女を問い詰めるポールだが、核心に迫ることはできない。不穏な空気のまま撮影場所のカプリ島を訪れた彼らは、決定的な瞬間を迎えることになる。