「明ける夜に」単独拡大公開決定 堀内友貴監督の“沖田修一監督作品愛”が爆発
2023年8月25日 16:00
作品は、8月31日から9月1日にかけて、夏の終わりを目前に、大人になれない若者たちをコミカルで爽やかに描いた青春群像劇。新人監督の登竜門とされる国内の各映画祭で計5冠を獲得し、田辺・弁慶映画祭ではキネマイスター賞と映画.com賞を受賞した注目作。
23日上映後にはトークイベントが行われ、ゲストとして「おらおらでひとりいぐも」「さかなのこ」の沖田修一監督を迎えた。堀内監督の“沖田監督作品愛”が爆発し、終始和やかで笑いに包まれたイベントとなった。
堀内監督が脚本をどこで書いているのか質問すると、「行きつけのファミレスや関係ない大学とかかな。でも、タバコ吸わなくなってから家でも書けるなって気づいたんですよね。タバコ吸っていた頃は、脚本って吸ってなきゃ書けないものだと思ってました」と沖田監督。
続けて「ちなみに、沖田さんの作品でタバコ以前、タバコ以後ってどこからですか?」と憧れの監督を前に興奮気味で質問すると観客から笑いが巻き起こった。これに対し沖田監督は「『横道世之介』の時は吸ってたかな、それ以降は吸ってなかったかも?」と答え、まだまだ聞き足りない様子の堀内監督に対し、「明ける夜に」キャストの五十嵐諒と米良まさひろが次の質問にいこうと促すと再び会場は笑いに包まれた。
話題は劇中の砂浜に埋まっている男に変わり、「自分も昔、砂浜に埋まっているキャラクターを描こうとしたがいろいろな理由で断念した。だが、堀内監督は平然と描いていて、とても面白いと思った。それと同時に、自分もやっておけばよかったと後悔した」と沖田監督。
司会を務めた松崎まこと氏(映画活動家/放送作家)から堀内監督に対するエールを求められると、「映画監督として堀内監督が描こうとしていることは理解できるし、僕と方向が似ている気もする。面白いことを追求した映画を作り続ける人はあまりいない。だからこそ今後も頑張って欲しい」とエールを送った。
「田辺・弁慶映画祭セレクション2023」は9月1日から7日までシネ・リーブル梅田でも開催される。「明ける夜に」は3日と4日に上映されるが、東京では9月1日から「シモキタ-エキマエ-シネマ K2」で単独公開が決定。さらに8月26日から上田映劇、9月1日から小山シネマロブレ、そのほか5館での拡大公開が決まっている。
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