国家的スキャンダルに立ち向かった女性の実話 “被害者”イザベル・ユペールに向けられる疑惑 「私はモーリーン・カーニー」予告
2023年8月17日 18:00

フランスを代表する女優イザベル・ユペールが、世界最大の仏原子力企業アレバ(現オラノ)の労働組合代表を演じ、国家的スキャンダルに巻き込まれていく社会派サスペンス「私はモーリーン・カーニー 正義を殺すのは誰?」の予告編と場面写真がお披露目。権力の内部にいる女性がいまも直面する困難な状況を、体当たりで表現したユペールの姿が切り取られている。
3月にフランスで公開され、大ヒットした本作の中心となるのは、会社とその未来、そして従業員の雇用を守るため、中国とのハイリスクな技術移転契約の内部告発者となったモーリーン・カーニー。彼女が自宅で襲われるという肉体的暴力と、それを自作自演だといい、自白を強要する権力側からの精神的暴力に対し、屈することなく6年間闘い続け、無罪を勝ち取るまでの実話を映画化した。第79回ベネチア国際映画祭で、労働・環境人材育成財団賞を受賞した。


予告編は、5万人の従業員を守る労働組合代表のモーリーンが、身支度をしている最中に、何者かに襲撃されるシーンで始まる。大企業アレバの社長や、フランス政府の閣僚にさえ、毅然とした態度で立ち向かうモーリーン。しかし被害者であるはずの彼女は、警察から容疑者として疑われ、姿を見せない多くの敵から生活を脅かされる。社会や組織における女性の立場、政治と経済の権力構造、労働組合、裁判、原子力発電、中国問題など、彼女を取り巻く問題が、次々とあぶり出されていく。場面写真には、モーリーンが大勢の従業員とともに、強い信念と正義感で、裁判や企業のトップに挑むさまが活写されている。


グレゴリー・ガドゥボワ(「ジュリア(s)」)、マリナ・フォイス(「シャーク・ド・フランス」)、イバン・アタル(「ふたりのマエストロ」)らが共演した。監督は、ユペール主演作品「ゴッドマザー」を手がけたジャン=ポール・サロメ。「ローズメイカー 奇跡のバラ」のファデット・ドゥルアールが、脚本を担当した。
「私はモーリーン・カーニー 正義を殺すのは誰?」は10月20日から、東京のBunkamuraル・シネマ渋谷宮下ほか全国で順次公開。
(C)2022 le Bureau Films-Heimatfilm GmbH + CO KG-France 2 Cinema
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