弁セレ「田中さくら監督特集」に大友啓史監督、穂志もえからがゲスト登壇決定

第16回田辺・弁慶映画祭の受賞作品などを特集上映する「田辺・弁慶映画祭セレクション2023」がテアトル新宿で開催されている。8月12日、14日、16日の3日間は「田中さくら監督特集」で、審査員特別賞と俳優賞（紗葉）の2冠を獲得した田中監督の「夢見るペトロ」と、今回の劇場公開を記念して製作された新作「いつもうしろに」が公開される。

12日の上映後には、大友啓史監督と田中監督、「夢見るペトロ」主演の紗葉、「いつもうしろに」主演の大下ヒロトとヒロインを演じた佐藤京によるトークセッションが行われる。また、14日は穂志もえかをゲストに迎え、田中監督とトークセッションが実施されることも決定した。

「夢見るペトロ」は、田中監督が同志社大学在学中に全編16ミリフィルムで撮影した自主製作作品。インディーズ映画の登竜門である田辺・弁慶映画祭で2冠に輝いた。本作には映画監督の鈴木卓爾氏、映画プロデューサーの仙頭武則氏、映画評論家の松崎健夫氏などから応援コメントが寄せられている。鈴木監督は「心象的な世界なのに、光、空間、人間の実在感に惹き込まれた」とコメント。

新作「いつもうしろに」は、自分の過去や思い出と出会い直す、少し不思議な物語。「田辺・弁慶映画祭セレクション2023」のために撮り下ろした新作短編で、製作にあたり実施したクラウドファンディングでは、目標額の200％の資金調達に成功し注目を集めている。

なお、第16回は大西諒監督「はこぶね」が弁慶グランプリ、フィルミネーション賞、観客賞を受賞し、主演の木村知貴にスペシャルメンションが贈られた。映画.com賞とキネマイスター賞を堀内友貴監督「明ける夜に」、俳優賞（菊地真琴）を大森亜璃紗監督「四人姉妹」が受賞している。「田辺・弁慶映画祭セレクション2023」はテアトル新宿では24日まで、9月1日から7日までシネ・リーブル梅田でも開催される。