製作11年! シンガポール発のロボットバトル映画、日本で世界初公開 小野賢章&花江夏樹が吹替版参加
2023年8月3日 12:00
11年もの歳月をかけ製作された、シンガポール発のロボットバトル映画「HEAVENS THE BOY AND HIS ROBOT」が、「メカバース 少年とロボット」の邦題で、今冬に日本で世界初公開されることが決定した。日本語吹き替え版には、小野賢章と花江夏樹が参加。あわせて、日本語吹き替え版特報と、ティザービジュアルも披露された。
物語の舞台は、宇宙空間の自由自在な移動を可能にするゲート「ヘブンズ」が開発された時代。「ヘブンズ」を通して宇宙空間へ進出した人類はコロニーを拡大していたが、地球の豊富な資源である水を求める火星帝国から攻撃され、第二次宇宙戦争が繰り広げられていた。カイは地球を救うヒーローになるため、メカのパイロットを育成するアカデミー「メカコープ」に入学。頭脳は明晰だが体力はなく、アカデミーでも落ちこぼれのカイは、相棒のAI搭載ロボット・リトルドラゴンと助け合いながら厳しい訓練に奮闘する。しかし、戦場に出たカイには、さらなる壁が待ち受けていた。
幼い頃に父を宇宙戦争で失くした過去を持つが、両親と同じく前線で戦うメカパイロットの道を志すカイ役を、「黒子のバスケ」「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」の小野が務める。相棒のリトルドラゴンと心を通わせる、ひたむきな役どころ。カイとともに成長する心優しいロボット・リトルドラゴンの声を、「東京喰種トーキョーグール」「鬼滅の刃」などの花江が担当する。
特報では、亡き父への思いを胸に、戦いへと繰り出すカイと、リトルドラゴンの出会いの瞬間を活写。ふたりが臨む壮絶なバトルシーンも垣間見える。ティザービジュアルには、迫力満点のリトルドラゴンが切り取られ、細部までこだわったデザインが確認できる。
監督は、中華圏で最も栄誉ある映画賞・金馬奨に20代でノミネートされ、シンガポールの映画界で活躍するリッチ・ホー。資金繰りを含めた企画プロデュース・監督・脚本・撮影・音楽・美術と衣裳・出演の7役を務め、11年かけて本作を製作した。その熱意はシンガポールから世界に広がり、ニュージランドで撮影、オーストラリアでCG制作が行われるなど、世界各国のキャストとスタッフを巻き込んだ。そんな熱い思いに賛同し、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2015で上映された「もうしません!」や、又吉直樹(「ピース」)の主演短編映画「海酒」などでプロデューサーを務めた中臺孝樹が、エグゼクティブプロデューサーに就任している。
ホー監督本人の強い希望により、日本での吹き替え制作と世界初公開が実現した。その理由について、「ロボット・メカ作品の宝庫である国、日本でプレミア公開することはまさに私の夢でした」と語る。「『ウルトラマン』や『超時空要塞マクロス』、『ドラゴンボール』シリーズなどを見て育ち、そのアクションやストーリーに魅了されてきました。日本は、世界中の人々が、ロボットや怪獣がたくさんいると夢想する場所。つまり私にとっては夢を見る人、夢を持って戦い、生きた人たちがたくさんいる場所です。私はいま、この11年間の旅の物語をもって、夢を忘れてしまった多くの夢追い人にもう一度夢を見ようと呼びかけたいです」と、コメントを寄せた。
「メカバース 少年とロボット」は、今冬に日本で世界初公開。小野と花江のコメントは、以下の通り。
主人公カイの日本語吹き替えを担当させて頂きました、小野賢章です。
11年の月日をかけて、監督が何役もこなし作り上げた作品と聞き、さらに吹き替えの現場にもいらっしゃっていて、監督の狂気的な情熱を肌で感じ、気が引き締まりました。
思いの詰まったシンガポール発の超大作メカ・バトル、是非ご覧ください!!
「メカバース 少年とロボット」にてAI搭載ロボット「リトルドラゴン」の吹替を担当します花江夏樹です。
監督が七刀流で11年の月日をかけて作られた大作にお声がけ頂き、とても光栄です。
ロボットではありますが、無機質な中にも温もりを感じて頂けるように声を吹き込みました。
カイがリトルドラゴンとの交流を通してどのような成長を遂げるのか、ぜひお楽しみに!
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