ピクサー新作「マイ・エレメント」 火・水・土・風の世界は、学校にあるアレから誕生した!?
2023年7月29日 07:00

ディズニー&ピクサー最新作「マイ・エレメント」が、8月4日から公開される。本作の舞台は、火・水・土・風の4つのエレメントたちが人間のように共存しながら暮らしている“エレメントの世界”。このユニークな設定について、ピーター・ソーン監督が昔学校で見た“元素の周期表”から生まれたアイデアだったと明かした。
カラフルで美しい街エレメント・シティでは、火・水・土・風の4つのエレメントたちが電車で移動したり、育児をしたり、店を経営したりと、それぞれの特性に合わせた生活様式で楽しく人間のような日常を送っている。

そんなイマジネーションあふれる“エレメントの世界”を生み出したソーン監督は、この世界の誕生のルーツについて「小さい頃に学校で元素の周期表を見ていたら、全てが小さなアパートのように見えたのです。酸素や炭素などの元素たちが一緒に住んでいて。そして、ニッケルが少し迷惑をかけているかのように見えたのです。そこから、色々なエレメントのキャラクターを描き始めました」と、元素ごとに四角い部屋のように縁どられた周期表から、元素たちが人間のように生きている世界をひらめいたという。
このように、ピクサー作品で描かれる“もしもの世界”は監督が日常生活や身近にあるものからインスピレーションを受けて誕生したものが多い。
「インサイド・ヘッド」の“頭の中の世界”は、ピート・ドクター監督が思春期を迎えた娘の感情や気持ちの変化に興味を持ったことから生み出され、「リメンバー・ミー」では、リー・アンクリッチ監督の「もし亡くなった先祖に会えるとしたら、どんなに驚くだろう、あるいは自分がやってきたこれまでの人生が変わるだろうか」という一言から“死者の世界”で暮らすガイコツというキャラクターが生まれるなど、身のまわりにある小さなきっかけから「もしこんな世界があったら」というイマジネーションあふれる世界が生み出されている。

誰も見たことのない世界を舞台にしていながら、誰もが身近に感じたり共感できるピクサーの「もしもの世界」。最新作の「マイ・エレメント」では、アツくなりやすくて家族思いな火の女の子・エンバーと、涙もろくて心やさしい性格の水の青年・ウェイドという、特性も性格も正反対な2人が主人公となっている。
火の街から出ることなく、父の店を継ぐ夢に向かって頑張っていたエンバーは、ある日偶然自分とは正反対で自由な心を持つウェイドと出会う。ウェイドと一緒に初めて世界の広さに触れたエンバーは、次第に火の世界の外へひそかな憧れを抱くようになっていき、ふと自分の新たな可能性を考え始める。
「マイ・エレメント」は8月4日から公開。日本語吹き替え声優として川口春奈、玉森裕太、MEGUMI、伊達みきおらが参加している。

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