「バカ塗りの娘」宮田俊哉演じる花屋の青年・尚人の場面写真披露 「やり甲斐を凄く感じ、とても幸せ」
2023年7月28日 18:00
堀田真由が主演し、父親役で小林薫が共演した「バカ塗りの娘」の新たな場面写真が披露された。堀田扮する主人公・美也子にとって大切な存在となる青年・尚人を演じた宮田俊哉(「Kis-My-Ft2」)の姿が切り取られている。
本作は、第1回「暮らしの小説大賞」を受賞した「ジャパン・ディグニティ」(著:高森美由紀氏)を映画化するもの。タイトルの“バカ塗り”とは、完成までに四十八工程あり、“塗っては研ぐ”を繰り返す津軽塗のことを指す。映画では青森の津軽塗の工程を丁寧に映し出し、津軽塗職人を目指す娘と寡黙な父が漆や家族と真摯に向き合う姿を描く。「過ぐる日のやまねこ」「まく子」の鶴岡慧子監督がメガホンをとった。
青木家は津軽塗職人の父・清史郎(小林)と、スーパーで働きながら父の仕事を手伝う娘・美也子(堀田)の二人暮らし。家族より仕事を優先し続けた清史郎に母は愛想を尽かせて出ていき、家業を継がないと決めた兄・ユウ(坂東龍汰)は自由に生きる道を選んだ。美也子は津軽塗に興味を持ちながらも父に継ぎたいことを堂々と言えず、不器用な清史郎は津軽塗で生きていくことは簡単じゃないと美也子を突き放す。
宮田扮する尚人は、漆塗りによってバラバラになってしまった美也子の家族を繋ぎ、美也子が変わるきっかけをつくるキーパーソン。花屋で働いており、どんなときも爽やかな笑顔で接客する尚人に美也子は淡い想いを抱く。しかし、実は尚人は美也子の兄・ユウのパートナーで、美也子にとって尚人は次第に良き相談相手へと変わっていく。
宮田と堀田は、過去に「Kis-My-Ft2」のレギュラー番組「キスマイ超BUSAIKU!?」(フジテレビ系)で共演。宮田は番組での印象とは異なり、堀田の持つ空気感が本作にとてもマッチしていると感じたという。一方、堀田はバラエティや音楽番組で見ていた宮田との芝居が新鮮だったと話し、尚人役はまるで宮田に当て書きされたかのようだったと明かした。
花屋で働く尚人をとらえたカットとともに披露されたのは、美也子が父親の手伝いで訪れた結婚式場で尚人と出会うシーン。美也子と尚人の交流が始まるきっかけとなる場面だ。宮田は撮影を振り返り、「普段忙しなく生きている僕にとってはとても緩やかな良い時間を過ごすことが出来ました。そして何より優しい気持ちになれる作品だと思いました。初めての挑戦が沢山あってやり甲斐を凄く感じ、とても幸せでした」と語る。
父の仕事を継ぎたいが、決心しきれない美也子の背中をさりげなく押し、美也子が変わるきっかけをつくる尚人。ユウと尚人は、自信がない美也子や頑固な清史郎と違い、自由に自分たちらしく生きる。2人について原作者の高森美由紀氏は「伝統工芸が持つ『敷居が高い』『古い』『とっつきにくい』『重厚』『かたい』などの一般的なイメージとは対比で『とっつきやすい』『新しい』『軽やか』「やわらかい』をユウと尚人は体現しています」と話し、「伝統工芸が持つイメージのその先を見せてくれそうな瑞々しさを持っていると思いました」とコメントを寄せた。
「バカ塗りの娘」は8月25日に青森県で先行公開後、9月1日に全国公開。
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