「春原さんのうた」杉田協士監督12年ぶりのオリジナル作品「彼方のうた」 第80回ベネチア国際映画祭ベニス・デイズ部門に選出
2023年7月27日 20:00
2021年に「春原さんのうた」が第32回マルセイユ国際映画祭でグランプリを含む3冠を獲得し、国内外で高い評価を受けた杉田協士監督の長編4作目にして12年ぶりのオリジナル作品「彼方のうた」(英題:Following the Sound)が、第80回ベネチア国際映画祭ベニス・デイズ部門に選出された。このほど海外版ポスタービジュアルとスチール、キャスト情報が発表された。
本作が出品されるベニス・デイズ部門は、革新性や探究心、オリジナリティ、インディペンデント精神などにあふれた作品がセレクションされるコンペティション部門。映画祭には杉田監督も出席予定だ。
書店員の春は駅前のベンチに座っていた雪子の顔に見える悲しみを見過ごせずに道を尋ねるふりをして声をかける。一方で春は剛の後をつけながら、その様子を確かめる日々を過ごしていた。春にはかつてこどもだった頃、街中で見かけた雪子や剛に声をかけた過去があった。春の行動に気づいていた剛が春の職場に現れることで、また、春自身がふたたび雪子に声をかけたことで、それぞれの関係が動き出していく。春はふたりと過ごす日々の中で、自分自身が抱えている母親への思い、悲しみの気持ちと向き合っていく…という物語。
書店員の主人公・春を演じるのは小川あん。そして、春が自分自身と向き合うきっかけとなる雪子役に中村優子、剛役に眞島秀和。そして、飯岡幸子(撮影)、大川景子(編集)、黄永昌(音響)、スカンク/SKANK(音楽)と、これまでの杉田作品を支え続けるスタッフが集う。2024年劇場公開予定のほか、動画配信プラットフォーム「Roadstead」にて独占配信予定。
「彼方のうた」の脚本に書かれたすべてのシーンを撮り終えた日、この映画にはもうひとつのシーンがあると気づきました。皆さんと過ごした撮影の日々がそのことを最後に教えてくれました。見返すたびに、どうしてこのような瞬間を残すことができたのだろうと心が震わされます。
4年前。俳優をやめていた時に、また映画のひかりを見つけられたのは、杉田さんの映画を見たからでした。「彼方のうた」に出演することができて、とても幸せです。作品に関わっている全てのみなさま、国を超えて見つけてくださったみなさま、物語の中に生きてるみんなも、本当にありがとうございます。
杉田さん、おめでとうございます。
「彼方のうた」の長い旅が、美しいヴェニスより始まる幸運に心から感謝いたします。
撮影でお世話になったお一人お一人、御顔の見える手作りの作品が、軽やかに海を超える奇跡。映画って素敵です。
杉田監督とは約20年ほど、自主映画仲間としての付き合いがあります。
今回久しぶりにお会いして、あの頃と変わらずというか、ますます思慮深く穏やかな、どこか少年の様なところはそのままの杉田監督でなんだか嬉しくなったことが印象に残っています。
現場では杉田監督の世界観で、独特な杉田時間が流れているんです。演出していない様でしている様な、カット割を決めていない様で決めている様な、そんな優しい時間が流れています。
そんな杉田作品が多くの方に触れる機会が訪れたこと、とても嬉しく思っております。
ヴェネチア国際映画祭への参加、おめでとうございます。
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