大友啓史監督が認めた田中さくら監督「夢見るペトロ」と新作「いつもうしろに」上映
2023年7月7日 16:00

昨年11月に開催された第16回田辺・弁慶映画祭で、審査員特別賞と俳優賞の2冠を獲得した田中さくら監督「夢見るペトロ」と、撮り下ろしの新作短編「いつもうしろに」が、8月4日から24日までテアトル新宿、9月1日から7日までシネ・リーブル梅田で開催される「田辺・弁慶映画祭セレクション2023」で、2本立てで上映される。
これまで多くの若手監督を輩出し、“インディーズの登竜門”と高い評価を得ている田辺・弁慶映画祭。「田辺・弁慶映画祭セレクション2023」は、第16回のコンペティション部門受賞作品や受賞監督の新作などを特集上映するもの。
田中監督が同志社大学在学中に制作した短編映画「夢見るペトロ」は、大切な存在が遠のいていくという寂しさを抱えながら、いくつもの選択と決断の中で、少しずつ前を向こうとする少女を16ミリフィルムの幻想的な映像で描いたもの。出演は紗葉、千田丈博、雪乃。
第16回の特別審査員を俳優・磯村勇斗と務めた大友啓史監督は、「全編16ミリフィルムによる撮影は、淡い温もりや郷愁と共に、まるでパラレルワールドに生きるような、不確かな現在(いま)の息吹を感じさせる。SNS時代のハイブリッドな感性がもたらす新しい“映像詩”の可能性」と高く評価している。

新作短編「いつもうしろに」は、自分の過去や思い出たちと出会いなおす、少し不思議な物語。主演は大下ヒロト。「田辺・弁慶映画祭セレクション2023」のために撮り下ろした新作短編で、制作にあたり実施したクラウドファンディングでは、目標額100万円を上回る、200万円の資金調達に成功した。
田中監督は「どちらも、自分の中に抱える、一見些細な、でもとても切実な悩みを抱えた人物が、迷いながらも少しずつ前に進もうとする物語です。『人に話すまでもない』『もっと辛い思いをしている人がいるから』と自分を圧縮して苦しんでいる人を知っている以上、そういう方に少しでも寄り添える、少しでも自分自身のことを抱きしめようと思える、ホットミルクのような映画を作りたいと思い、映画と向き合いました。1人でも多くの人に映画館でこの映画を観ていただき、1人でも多くの人の心がぽっと温かくなったらと思っています」とメッセージを寄せている。
テアトル新宿での上映日は8月12日、14日、16日。シネ・リーブル梅田は9月5日、7日。上映後には出演者やゲストとともに、作品の魅力や制作の舞台裏を語るトークイベントも開催予定。なお、第16回受賞監督と出演俳優らが参加する「田辺・弁慶映画祭セレクション2023」前夜祭が7月31日、東京・下北沢の本屋B&Bで開催される。第17回田辺・弁慶映画祭は11月10日から12日までの3日間、和歌山県田辺市の紀南文化会館で開催予定。コンペ部門の作品募集は7月14日まで。
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