「ファイナルファンタジー」天野喜孝のドキュメンタリー製作開始 「アニメエキスポ」で発表
2023年7月3日 08:00
全世界で大ヒットを記録しているゲームシリーズ「ファイナルファンタジー」シリーズのキャラクター設定イラスト、イメージイラストを担う日本人画家・天野喜孝のドキュメンタリー「神話に挑む 天野喜孝ドキュメンタリー(仮題)」の製作開始が発表された。このほど、ティザー動画(https://youtu.be/7Jfse4FNka8)が披露された。
米国・ロサンゼルスにて開催中の北米最大のアニメイベント「アニメエキスポ」で発表されたもので、映画は、天野の一大プロジェクトの一部始終を記録し、そのドラマチックな展開をスケール感たっぷりに描写する。監督を務めるのは映画「過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家 森山大道」(2020年)の岩間玄。天才画家の知られざる制作過程と、孤独な戦いを1年以上かけて密着・記録する。
天野はタツノコプロ時代の「科学忍者隊ガッチャマン」「マッハGoGoGo」「タイムボカン」シリーズ等誰もが知る名作アニメのキャラクターデザインを皮切りに、「天使のたまご」や「吸血鬼ハンターD」などカルト的人気を誇るアニメ作品の制作にも携わってきた天野。彼はその後、装幀画・舞台美術など他ジャンルにも活動の幅を広げ、ボーダレスかつ多方面で活躍している。また日々精力的にポップでカラフルなファインアートも制作し、世界中のギャラリストたちが彼のアトリエを日参、世界各地の著名美術館・ギャラリーで大きな個展も開かれている。
しかしそのダイナミックでグローバルな活躍とは裏腹に、彼の制作過程や素顔を知るものは少ない。豊かなイマジネーションの秘密はどこにあるのか。壮麗で繊細な世界観は、どのようにして生まれるのか。極端にシャイで人見知りな性格の天野は、人前に出ることを嫌う。
「画家は、手を動かしていればそれでいいんだよ」
はにかみながら多くを語ろうとしない天野は、人々にとって謎に満ちた神秘の存在だ。そんな謎に包まれた制作過程と素顔にカメラが迫る。
なお、アニメエキスポでは、天野喜孝氏のオリジナルアート作品「ZAN」のアニメーション製作開始も発表された。「神話に挑む 天野喜孝ドキュメンタリー(仮題)」は、2024年以降完成&劇場公開予定。