過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家 森山大道

劇場公開日:

過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家 森山大道

解説

2019年に写真界のノーベル賞とも言われる「ハッセルブラッド国際写真賞」を受賞するなど、世界でもっとも人気のある日本人写真家として知られる森山大道を追ったドキュメンタリー。デビューから50年以上、80歳を超えてもなお現役の写真家として活躍する森山大道。国内のみならず海外でも高い評価を集め、若い世代からも絶大な支持を誇る森山だが、その撮影手法やプライベートの顔などはこれまで謎に包まれていた。そんな森山の写真の魅力に迫るため、1968年に出版された森山のデビュー写真集「にっぽん劇場写真帖」復刊プロジェクトにカメラが密着。ファインダーをのぞく森山の姿や、編集者たちとやりとりする姿から、伝説の写真集を復活させるプロジェクトの舞台裏と、森山のスナップワークの秘密に迫っていく。

2020年製作/107分/G/日本
配給:テレビマンユニオン
劇場公開日:2021年4月30日

スタッフ・キャスト

監督
プロデューサー
杉田浩光
杉本友昭
飯田雅裕
行実良
撮影
岩間玄
編集
岩間玄
音楽
三宅一徳
オープニングナレーション
菅田将暉
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(C)「過去はいつも新しく、未来はつねに懐かしい 写真家 森山大道」フィルムパートナーズ

映画レビュー

3.5朴訥とした衒いのないイメージ

2023年1月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

「アレ、ブレ、ボケ」で知られる写真家、森山大道のドキュメンタリー。「アレ、ブレ、ボケ」で知られる写真家は?っていうフォトマスター検定の問題にも出ていたので、相当有名な写真家なんだとそのとき気付いた。
モノクロのいわゆるきれいな写真というのではなくて、ザラついた匂いのする写真で印象的。どんな写真家なのかなという興味で観てみたら、森山大道の言葉と、街歩きながらのスナップ撮影、展示会を企画するスタッフのパリ展示会への過程を追いながら展開するドキュメンタルタッチの映像。
森山大道のスタイルは街を歩き、スナップを撮りまくっているイメージがした。ヘビースモーカーっぽいが、長寿であるのはあれだけ歩いているからだと思う。
コンパクトカメラで右手のストラップにぶら下げて、歩いては撮り、撮っては歩き、片手でもサクッと撮る。スナップにはフットワーク重視で軽いコンパクトカメラがいいなと思った次第。本人はいたって素朴で、衒いがなく語る。朴訥と、ただ、事象を観てるひと。衒いなく、ありのままを見る目をもっているのではないかと思った。

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菜野 灯

3.5ユニークでもあり商業的な成功者でもあり

2022年9月26日
iPhoneアプリから投稿

ということを痛感した映画。
ふらふら、と歩き回り、匂いをかぎ、バシャ、バシャと写真を撮る、嘘っぽくない大道氏の姿が捉えられていてよい。
海外での人気、行列、サイン会。
大道氏にしか見えない世界、被写体、撮れない写真であることは間違い無く尊敬しているし、写真は何度見ても飽きない。
そして周りには良き理解者がたくさんいて、ユニークに自分の道を追求しながらマーケットに乗ることもできそこで成功もしている。それも大道氏の魅力だしユニークさだとおもう。みてよかった。良い映画。
でも、見終わったあとも、やっぱり、森山大道好きと口に出していうのは少し恥ずかしい。中平卓馬好き、は言えるのに。

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redir

4.0複線的な作品と感想

2022年2月13日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
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またぞう

4.0【”ふらりふらりと街を彷徨い、”路上”のありとあらゆる物を被写体にし、次々と小型カメラでシャッターを切る、飾り気のない男”を描く。造本過程も面白き、ドキュメンタリー作品。】

2021年7月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

ー 森山大道と言えば、ギラギラとした眼が印象的な粒子の粗いモノクロの”三沢の犬”が、頭に浮かぶ。その写真から、この方は写真の求道者のような寡黙で、気難しい方だろうと思っていた。ー

◆森山大道のデビュー作『にっぽん劇場写真帖』の復刊PJを描いたドキュメンタリー。

・齢、80を超えても、小型カメラを手に秋葉原などの歓楽街や路地を彷徨い、興味を惹かれた被写体を次々にカメラに収めて行く姿。
その姿からは、求道者というより、猥雑な現代の大都会の誰も見向きもしないようなモノに対しても興味を持ち、シャッターを切る若々しい感性が感じられる。

・”共に写真界に殴り込んだ盟友”と自ら口にする、写真家、中平卓馬との思い出を懐かしそうに語る口調は、優しくも寂しげだ。

・森山は、街で出会った見知らぬ人々から、サインを求められ、”一緒に記念撮影を・・”という申し出にも、一切嫌な顔を見せず飄々と応じる。
彼と握手し、彼の写真に如何に影響を受けたかを、嬉々として語り掛ける人々。

・フランスで、『にっぽん劇場写真帖』の復刊PJで製本した本を嬉しそうに買い求めるフランス人達の長蛇の列。
そして、フランスでもサインや記念撮影に快く応じる姿。

・今作では、PJの進行とともに、造本過程(北海道で、原木を切り出すシーンから始まる。)も描かれるが、ここも実に面白い。造本家という職業があったとは・・。

・ニエプスの写真を、ベッドの横の壁に貼っている、森山大道。
成程、それでフランスから、復刊を販売か・・。

<プラクティカルな写真家、森山大道。その姿は、人間が暮らす何気ない風景や、人間そのものをさり気なく被写体にする、心優しき器の多くな男であった。
 造本過程も、(特に、生産技術。)面白きドキュメンタリー作品。>

<2021年7月3日 刈谷日劇にて鑑賞>

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NOBU
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