多くの困難を乗り越えて「リバー、流れないでよ」公開 主演・藤谷理子が感無量「幸せでたまらない」
2023年6月23日 21:50

映画「リバー、流れないでよ」の初日舞台挨拶が6月23日、東京・TOHOシネマズ日比谷にて行われ、主演の藤谷理子をはじめ、鳥越裕貴、中川晴樹、近藤芳正、山口淳太監督が出席した。
本作は、「夜は短し歩けよ乙女」や「四畳半タイムマシンブルース」などの脚本を手掛けた劇団ヨーロッパ企画によるタイムループコメディ。京の奥座敷と呼ばれる貴船を舞台に、2分間のタイムループから抜け出せなくなってしまった人たちが右往左往する姿をコミカルに描く。

全国20館で封切られた本作。貴船の老舗料理旅館「ふじや」で働く仲居のミコトを演じた藤谷は、TOHOシネマズのスクリーンの前に立つと「とんでもないこと。こんなまぶしい光を浴びたことないです」と満員の客席を観て感無量な表情を浮かべる。山口監督も会場を見渡すと「恐ろしいですね。嬉しさが爆発している状態です」と興奮気味に語っていた。
劇団ヨーロッパ企画の上田誠原案・脚本、山口監督というコンビは2020年に公開された「ドロステのはてで僕ら」に続き2作目。山口監督は「『ドロステのはてで僕ら』も2分先がテーマ。70分ワンカットで挑んだ作品。それが海外から評価をいただきまして、演劇では出会えなかった方にも観ていただけて、第2弾をやろう思っていたんです」と本作のあらましを語る。
料理人見習いのタク役の鳥越は2.5次元ミュージカルなどで活躍しているが、「ヨーロッパ企画さんは大好きで舞台も映画もずっと観ていたんです」と語ると、「オファーいただいたときは、嬉しくて。台本も『これこれ』という内容だったので、家でずっとニタニタしていました」と念願だったことを明かす。

「ドロステのはてで僕ら」にも出演していたスギヤマ役の中川は、上田から「この作品はほぼ裸ですが大丈夫ですか?でもおいしい役です」と話があったという。中川は「撮影中10年に一度の大寒波がやってくるなど、とんでもない撮影でしたが、とてもおいしい役だなと思ってやりました」と笑顔を見せる。
ふじやに宿泊中の作家・オバタを演じた近藤は「僕は京都に移住したのですが、そこでよく行く喫茶店に上田さんも来ていて、そこで結びつきができたんです」と語ると「『ドロステのはてで僕ら』も拝見していたので、この映画の脚本を読んだとき、また2分だと思いました。でも1分でも3分でもなく2分というところに意味がある。台本がめっちゃ面白く、絶対この作品はヒットするんじゃないかと思いました」と前のめりで作品に参加したという。
大寒波が訪れるなど、撮影は困難に陥ることも多々あったというが、上田が脚本を書き替えるなどして、キャスト、スタッフが一丸となって映画を完成させた。藤谷は「数か月前までは観ていただくことを諦めていた時期もありました。それがこんな大きな劇場で公開される世界線があるなんて。いまこうやって皆さんにお届けできることが幸せでたまらないです」と喜びを爆発させると、鳥越も「奇跡のような作品。誰も真似できない映画ができあがりました」としみじみ。
山口監督も「一生懸命作りました。ニッチな作品ではありますが、世界に向けて発信できる映画だと思います。リメイクすることも難しい、唯一無二の作品ができたと思います」と自信をのぞかせていた。
(C)ヨーロッパ企画/トリウッド2023
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