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兵馬俑の世界を圧巻のフルCGで! 中国で大ヒットのCGアニメ「兵馬俑の城」メイキング映像&場面写真公開

2023年6月7日 19:00

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「キングダム」でも描かれる兵馬俑の世界をフルCGアニメで
「キングダム」でも描かれる兵馬俑の世界をフルCGアニメで
(C)Fantawild Animation Inc.

2021年7月に中国で公開し、約7000万元(約14億円)のヒットを記録した中国の長編フルCGアニメーション「兵馬俑の城」のメイキング映像(https://youtu.be/qwtbyh29o-o)、場面写真、スタッフコメントが公開された。

心を持った兵馬俑の少年と家族を奪われた人間の少女の旅路と恋、そして世界を揺るがす霊獣との戦いをハイクオリティCGで描く。日本では2022年に中国映画の上映企画「電影祭」で字幕版が上映されて評判となり、2023年に日本語吹き替え版が制作され劇場公開。吹き替えは主人公モンユエンを福山潤、ヒロインのシーユイを寿美菜子が担当する。

画像2(C)Fantawild Animation Inc.

兵士や馬のかたちをした古代中国の副葬品・兵馬俑。その兵馬俑たちが神から命を授けられ、地下に広がるもうひとつの世界に暮らしている。兵馬俑の雑用係・モンユエンが住む秦陽城は、凶暴な霊獣たちの襲撃に悩まされており、モンユエンは霊獣と戦う精鋭部隊「鋭士」への入隊を夢みていた。入隊のために「霊獣・地吼(ディーホウ)を捕まえる」という条件を出されたモンユエンは、地吼を追う旅に出るが、そこで謎多き少女シーユイと出会う。旅を通して世界の広さを知ると同時に、次第にひかれ合っていく2人。モンユエンは家族を探すシーユイの力になりたいと考えるようになる。

兵馬俑とは、古代中国で死者を埋葬する際に副葬された俑のうち、兵士及び馬をかたどったもの。兵馬俑をテーマに映画を制作しようと思った理由について、プロデューサーは「まず兵馬俑は世界的に影響力を持つ中華文明のシンボルの一つでもあり、文化の継承と革新の象徴でもある。もともと兵馬俑は世界八番目の不思議と呼ばれる東洋文化を代表する世界文化遺産なので、今回の題材にしました。また、兵馬俑自体が非常に神秘であり、ストーリー性もあるため、新しいコンテンツと物語を作ることで、イノベーションをベースに伝統文化を継承していきたいという思いもありました」と語る。

画像3(C)Fantawild Animation Inc.

さらにメイキング映像では、「私たちはみなさんの想像を超えるような地下の兵馬俑の世界を表現したい」と美術監督が意気込むように、この世界観を構築するために博物館など兵馬俑の存在する場所を何度も訪れ、大量の資料に目を通し、緻密な調査によって作り上げられている。

メイキングでは制作陣が「『兵馬俑の城』のポストプロダクションでの音や特殊効果はこの作品の肝でもあり特にその複雑さと多様性は私たちにとっても大きな挑戦でした」と語るように、モンユエンが剣を手にする迫力のシーンなど、背景から人物の動きまで、何層ものエフェクトを重ね精緻に映像が作り上げられている様子が確認できる。多くのショットで20回、30回以上の修正が行われたという。特に重要な戦闘シーンの制作では「1つのショットに特集効果要素が40~50層も含まれており、これらのショットを完成させるために約2カ月もの時間を費やしました」と膨大な作業量を経て作り上げられる、プロフェッショナルなこだわりが伝わるメイキング映像となっている。映画は6月16日公開。

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