【第76回カンヌ国際映画祭】ウェス・アンダーソンの新作「アステロイド・シティ」スカーレット・ヨハンソン、トム・ハンクスら豪華キャストがずらり
2023年5月26日 20:30

カンヌ国際映画祭の開催8日目、コンペティション部門でウェス・アンダーソンの新作「アステロイド・シティ」が上映され、アンダーソン監督とキャスト陣の、スカーレット・ヨハンソン、トム・ハンクス、エイドリアン・ブロディ、ジェイソン・シュワルツマン、マヤ・ホーク、マット・ディロン、ジェフリー・ライト、ブライアン・クランストン、ルパート・フレンド、スティーブン・パークらがレッドカーペットに登場。ハンクス、ヨハンソン、ブロディはパートナーも伴って、もっとも大所帯で華やかな光景となった。
本作は原爆実験が付近でおこなわれているアステロイド・シティという架空の街を舞台にした群像劇。この物語自体が、アメリカの50年代のテレビで放映される番組という設定で、つまり劇中劇となっている。いかにもアンダーソンらしい、完璧に構築されたカラフルなセットのなかで、個性的な俳優たちが次々に登場する。もっとも、つねに群像劇であるアンダーソン映画のなかでも、かなり複雑な設定で、スピーディな展開ゆえに話全体を把握するのがいささか難しい。現地の評価では、「映像的に楽しいが、物語としてやや浅薄」という声が目立った。とはいえアンダーソンらしさが随所にあるので、ファンにとっては嬉しいことに変わりはない。

記者会見では俳優と監督の演出に話題が集まった。アンダーソン組初参加のヨハンソンとホークはそれぞれ、「とても強烈な体験で、劇場の芝居のように、架空の世界がそこにあり、わたしたちはそのなかで生きた」(ヨハンソン)、「現場はみんなが平等に扱われ、プレッシャーもなかった。脚本、ストーリー、そしてセットの美しさ、すべてが大きな喜びだった」(ホーク)と語った。
映画祭も終盤を迎え、さまざまな下馬評が上がっている。総じて評価が高いのはジョナサン・グレイザー、アキ・カウリスマキ、ヌリ・ビルゲ・ジェイラン、マルコ・ベロッキオの作品あたり。とはいえまだケン・ローチやアリーチェ・ロルバケルなどが最後の最後に控えているだけに、余談は許さない。受賞結果は5月27日のセレモニーで発表される。(佐藤久理子)
関連ニュース



【第76回カンヌ国際映画祭】「インディ・ジョーンズ」最新作お披露目! インディ役引退宣言のハリソン・フォード「有終の美を飾るようにしたかった」
2023年5月20日 13:00


【第76回カンヌ国際映画祭】是枝裕和監督「怪物」にスタンディングオベーション、全編仏語で演じたジョニー・デップ「自分にはハリウッドが必要だとは思わない」
2023年5月19日 17:10

映画.com注目特集をチェック

“最高&最幸”の一作!
【過去最高の評価!最も泣いた!】ありがとう、そして…さようなら!? 結末は絶対に観て…!
提供:キノフィルムズ

“ハリポタファン”に熱烈に推したい
【夢のような空間がここにある】ぜひ堪能してほしい特別すぎる体験だった【忖度なし正直レビュー】
提供:ワーナー ブラザース スタジオ ジャパン

たべっ子どうぶつ THE MOVIE
【裏切りすんごい】キッズ向けとナメてたら…全然“甘くなかった”!!嘘やろ、こんな…ええんか…?
提供:クロックワークス、TBSテレビ

地上波では絶対ムリな超過激作
【超暴力的・コンプラガン無視!】狂キャラが常軌を逸した大暴れ!!【敵の事務所にロケットランチャー】
提供:DMM TV

なんだこの強烈に面白そうな映画は!?
【尋常じゃなく面白そうな6つの魅力】予告だけで「めちゃくちゃ良さそう」が湧き上がる…観なければ!
提供:ディズニー