藤竜也、本田望結に「絞められるシーンが一番快感」
2023年5月13日 14:02

俳優の藤竜也が5月13日、東京・新宿ピカデリーで行われた主演映画「それいけ!ゲートボールさくら組」の公開記念舞台挨拶に共演者の本田望結、野田孝則監督と共に登壇。藤と本田が、共演の感想を明かした。
藤にとって、80代に突入して最初の主演映画となる本作。高校時代にラグビー部だった織田桃次郎(藤)が、元ラグビー部の仲間たち(石倉三郎、大門正明、森次晃嗣、小倉一郎)とゲートボールチーム“チームさくら組”を結成し、マネジャーだったサクラ(山口果林)が経営するケアハウスを立て直すために奮闘する。本田は、“チームさくら組”のメンバーたちにスパルタ指導をする女子高生の七海を演じた。


上映後の会場から大きな拍手で迎えられた藤は、「コロナ禍の真っ只中で撮ったフィルムです。鬱屈した生活の反作用か、ものすごいエネルギーで全員で芝居をしたことを覚えています」と充実の表情を見せていた。
ゲートボールのシーンはCGなしで挑んだそうで、ゲートボール初心者で「簡単だと思っていたら、奥が深くてボールに当てることすら難しい」と語った本田は、「この映画はガチ。(ゲートにボールが)入るまでやる」と苦笑い。すると藤も「監督に『どこかのゲートボールクラブを紹介してください。トレーニングしてきますから』と言ったんです。でも監督は『その必要はない。CGでどこにでも球が行くから』とおっしゃった。現場に入ったら、10メートル先のゲートに入るまでOKが出ない」とこぼし、会場も大笑い。野田監督は「『最悪の場合はCGでやりましょう』とお話ししたつもりだった」と釈明し、「やり始めたら、欲が出てしまった」と奮闘した出演者陣を称えていた。


本田は、劇中で気の強い女子高生に扮している。野田監督と初めて対面した際には、「あまり上品ではない言葉を使う。『おい、じじい!』と言えるか」と尋ねられたという本田。「藤さんをはじめ、ベテランの皆さんに『おい、じじい!』『おまえら!』と今後は絶対に言わないであろう言葉をたくさんやらせていただいた」と振り返りながら、「私、本当はあんな言葉使わないですからね」と強調した。本田から「大丈夫でしたか?」と話を向けられた藤は、「私は、本田さんに絞められるシーンが一番快感でした」とニンマリとし、周囲も大爆笑。さらに「迫力がすごかった」「人に怒鳴られるような年ではありませんから。若い頃に帰ったようでうれしかったです」と続けると、本田は「よかったです」とホッとしていた。


“チームさくら組”を演じる俳優陣は、平均年齢76歳とのこと。本田にとっても「小さな頃から年上の方が多い現場でお仕事をすることがほとんどでしたが、今回は本当に年上の先輩ばかり」と貴重な経験となった様子だ。「いつも私が藤さんを見つけるよりも先に、藤さんが『望結ちゃん、おはよう。今日もよろしく』と言ってくださる。それが毎日のルーティン。その一言でシャキッとする」と現場での藤の振る舞いに感謝しきり。一方の藤は、「あの年寄りの中で、どこにいたらいいだろうと思いますよね。あなたが出てくださったおかげで、平均年齢が一気に下がりました」とニッコリ。終始、年の差63歳の2人が温かなやり取りを見せていた。
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