クリストファー・ノーラン監督、「オッペンハイマー」の新フッテージを公開
2023年5月2日 11:00
米ラスベガスで開催されたシネマコンで、クリストファー・ノーラン監督が新作「オッペンハイマー」のフッテージを公開して話題を集めている。
シネマコンは全米劇場所有者協会が毎年春に開催し、各スタジオによるラインナップ発表会が目玉となるイベントだ。ノーラン監督は4月26日に実施されたユニバーサルのプレゼンテーションに登壇し、注目作「オッペンハイマー」について語った。
「オッペンハイマー」は、歴史上有名な物理学者ロバート・オッペンハイマーを題材にした歴史映画。原作は、2005年にピューリッツァー賞を受賞したカイ・バードとマーティン・J・シャーウィン共著のノンフィクション本「American Prometheus: The Triumph and Tragedy of J. Robert Oppenheimer」だ。映画は、第二次世界大戦中にマンハッタン計画を指揮し、原子爆弾の開発に成功したオッペンハイマーの栄光と挫折、苦悩と葛藤を描く作品で、ユニバーサルが配給権を獲得している。
本企画に惹かれた理由について、ノーラン監督は「これほどドラマチックで、これ以上にリスクの高い物語はない」と発言。「ロバート・オッペンハイマーは人類史上最も重要な人物であり、彼は良くも悪くも私たちの住む世界を作った。彼の物語を理解するためには、映像化する必要があった」
主人公のオッペンハイマーは、「インセプション」や「ダンケルク」などで知られるノーラン監督作の常連俳優キリアン・マーフィが演じる。エミリー・ブラントがオッペンハイマーの妻キティ、マット・デイモンがマンハッタン計画を指揮した米陸軍中将レズリー・グローブス、アメリカ原子力委員会のルイス・ストラウス委員長をロバート・ダウニー・Jr.が演じるなど、豪華キャストが集っている。
登場人物たちの視点で物語を描くことを意図したと、ノーラン監督は話している。全編IMAXのフィルムカメラで撮影されている。「オッペンハイマー」は7月21日の全米公開を予定している。
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