天海祐希を代表するキャラ「“キントリ”の真壁有希子」の魅力とは? 最後の事件では最強の敵に挑む
2023年5月2日 10:00
天海祐希が主演したドラマ「緊急取調室」のシリーズ完結作となる「劇場版 緊急取調室 THE FINAL」が、6月16日に公開を迎える。現在放送中の主演ドラマ「合理的にあり得ない 探偵・上水流涼子の解明」も話題を呼んでいる天海だが、「“キントリ”の真壁有希子」は彼女を代表するキャラクターだ。本記事では、そんな根強い人気を誇っている「真壁有希子」の魅力を徹底解説しよう。
「緊急取調室」は、可視化された特別取調室を舞台に、捜査一課の取調べ専門チーム「緊急事案対応取調班=通称・キントリ」が、一筋縄ではいかない厄介な被疑者と“言葉の銃撃戦”を繰り広げながら、事件の裏に隠された「真実」を暴いていく大人気シリーズ。ファイナルとなる劇場版では、主演の天海をはじめ、田中哲司、でんでん、小日向文世、速水もこみち、鈴木浩介、塚地武雅、大倉孝二など、お馴染みのレギュラーメンバーが大集結し、鉄壁の布陣でシリーズ史上最強の被疑者に挑む。
本作の情報が解禁されると、SNS上では「真壁さん、おかえりなさい!ずーっと待ってた!」「あの大画面で真壁に!天海さんに会える!」「有希子さんにマル裸にされたい!」と“真壁コール”が沸き起こっていた。そんな“真壁人気”を3つの観点から紐解いていく。
主人公・真壁有希子は、所轄の刑事から警視庁へ、そして警視庁特殊犯捜査係(SIT)の主任へと登りつめた現場叩き上げの警部補。人質を盾に立て籠もる犯人を説得するなど、交渉役をしてきたSITでの経験を買われ、緊急事案対応取調班のメンバーに抜擢された。
キントリのベテラン刑事たちに配属初日こそお茶汲み要員にさせられそうになるも、真壁の誰よりもまっすぐな正義感や刑事として培われた鋭い観察眼で被疑者からの供述を引き出し、シリーズを重ねるごとにキントリの一員と認められるほどの実力を見せつけるようになる。真っ直ぐ被疑者に向き合い事件解決に邁進する真壁の姿は、キントリチームからだけでなく視聴者からの信頼も勝ち取って来た。
そんな真壁が取調室で被疑者と向き合い対峙するシーンはどの事件を見ても圧巻。時には威圧的に話し動揺させ、時には被疑者を怒らせ興奮させ、時には被疑者の前で取調べの相棒と喧嘩して見せ被疑者を庇って理解を示し、時には同性だからと共感する姿を見せ懐に入り込み、時には涙を見せ泣き落とす。
被疑者を油断させ言葉を誘い出す真壁のトークや演技力には、取調室の外で様子を見守るキントリのメンバーすらも騙されてしまうことも。取調室の空気や被疑者の心までをも支配してしまう真壁を演じられるのは、女優としての一流の演技力を持ちあわせる天海だけだろう。
夫の死について“人生を変えるような事実”があることを、ある事件の被疑者に聞かされた真壁が、キントリチーム管理官・梶山(田中)や刑事部長の郷原(草刈正雄)と対峙し、その真相を突き止めた際には、キントリチームが手助けした過去もあり、取調室では決して見せない傷つき悲しみを抱える姿にファンは心を打たれた。迷いながらも夫が関わる事件に向き合う真壁の姿や、それを乗り越え刑事としての人生を歩くその背中を子どもたちに見せ続ける真壁の姿から目が離せない。
真壁が挑むのは、最強の敵・内閣総理大臣。戦後初の40代の総理としてカリスマ性やリーダーシップ、的確な判断力を発揮し高支持率を得るリーダー長内総理だ。日本列島を襲い各地に甚大な被害をもたらす災害が発生する中、官邸に「緊急災害対策本部」が設置されるが、長内はこの未曽有の非常事態の対策を図る重要な会議に、あろうことか10分遅れて到着する。日本列島を襲った台風が去り、各地の復旧が続く中、長内総理の前に突如現れた暴漢・森下による総理襲撃が発生し、拘束された被疑者・森下の取調べのため「キントリ」メンバーが再集結することとなる――!
被疑者=内閣総理大臣・長内洋次郎役に歌舞伎俳優・市川猿之助を、その総理を突如襲撃する暴漢・森下弘道役に佐々木蔵之介を迎え、まさに相手にとって不足なしの最終決戦となっている。
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