「名探偵コナン 黒鉄の魚影」「BLUE GIANT」の共通点は? 立川譲監督の作品歴を紹介
2023年4月28日 09:00

4月23日時点で興行収入58億円を突破し、大ヒット公開中の「名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)」と、ジャズを題材にした漫画を原作に2月17日からロングラン上映中の「BLUE GIANT」。両作は、どちらも小学館刊行の人気漫画が原作で東宝配給作品という共通点もありますが、それよりも大きな共通点として監督が同じであることが挙げられます。
両作の監督を務めているのは立川譲(たちかわ・ゆずる)。「名探偵コナン」では2018年公開のシリーズ第22作「名探偵コナン ゼロの執行人」の監督も担当しており、同作でフィーチャーされた安室透のファンが多く生まれことも記憶に新しいです。

「名探偵コナン 黒鉄の魚影」と「BLUE GIANT」、未見の方はぜひ両方見ていただきたい。そして、立川監督に興味をもった方には他の立川監督作品にも手を伸ばしてほしいという思いをこめて、立川監督のフィルモグラフィをご紹介します。

立川監督は日本大学藝術学部映画学科の出身。大学卒業後にマッドハウスに入社し、同社が制作したテレビアニメ「牙-KIBA-」(06)で演出デビュー。その後フリーとなり、OVA「アラタなるセカイ」(12)で初監督を務めます。
13年には、文化庁の若手アニメーター育成プロジェクト「アニメミライ」の1作として、立川監督発案の短編アニメ「デス・ビリヤード」で、原作・監督・脚本・絵コンテを手がけます。参加した若手アニメーター7人のうち5人が初原画という布陣で、作品づくりとあわせて原画マン育成を目的として制作されたプロジェクトでした。同作はのちにテレビアニメ「デス・パレード」に発展し、15年に放送されました(アニメーション制作はいずれもマッドハウス)。
命を賭けてゲームをするプレイヤーと、それを見守る謎の裁定者の思いが交錯しながら展開される人間ドラマ、シリアスな本編と正反対に振り切ったファンキーな「デス・ビリヤード」のオープニング映像など、見どころが多い作品です。短編「デス・ビリヤード」はU-NEXTとdアニメストアで見ることができます。

立川監督が、映画「名探偵コナン」の監督を務めることになったのは、「デス・ビリヤード」がきっかけでした。映画「名探偵コナン」のプロデュースを務めていた元読売テレビの諏訪道彦氏(現在はテレビアニメ版のスーパーバイザー)が「アニメミライ」の選定委員を務めていた縁で、立川監督の仕事に興味をもち、のちに同じ選定委員になった立川監督と交流がうまれました。
数年後、諏訪プロデューサーが立川監督に「ゼロの執行人」の監督をオファー。立川監督は、「安室VSコナン」という大枠がきまっているところからの参加だったそうです。雑誌「アニメスタイルインタビューズ01」掲載のインタビューで立川監督は、「『コナン』ファンがちゃんと劇場版『コナン』として喜んでくれたこと」「みんなが安室さんのことを凄く好きになって、何度も映画館に足を運んでくれたこと」がうれしかったと振り返っています。

「名探偵コナン ゼロの執行人」への参加前、立川監督はテレビアニメ「モブサイコ100」シリーズの監督(第3期のみ総監督)を務めています。ONE氏による超能力アクション漫画を「僕のヒーローアカデミア」で知られるボンズがアニメ化したテレビアニメ版は、16年の第1期を皮切りに22年放送の第3期までシリーズ化されたほか、OVAも制作されています。
アニメ「モブサイコ100」シリーズの大きな魅力は、シンプルな線で描かれたキャラクターが縦横無尽に飛び回る超絶アクション。主人公モブの朴訥(ぼくとつ)としたキャラクターや、ユニークなキャラクターたちが繰り広げるオフビートなギャグも楽しい作品です。

「デカダンス」は、20年に放送されたオリジナルアニメ。未知の生命体によって滅亡の危機に陥った人類が築いた巨大移動要塞デカダンスが舞台のSFアクションです。少女と中年男性によるバディものでもあり、アッと驚く展開もあり、オリジナルならではの楽しみに満ちた1作です。
「BLUE GIANT」は、「デカダンス」を制作したNUT(ナット)がアニメーション制作を担っています。NUTは、立川監督とマッドハウス時代の同期で「デス・ビリヤード」でプロデューサーを務めた角木卓哉氏を中心に、アニメ撮影会社チップチューンの制作部門として立ち上げられたスタジオです。
現在公開中の「名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)」「BLUE GIANT」ともに、立川監督が手がけたオリジナル作品「デス・ビリヤード」から生まれた縁がつながって制作されていることになります。
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