【HU35】35歳以下が対象の映像クリエイター発掘・育成プロジェクト、第2回グランプリは瀬名亮監督「はじめてのよあそび」
2023年4月28日 11:00

オンライン動画配信サービスHuluによる、35歳以下を対象とした映像クリエイターの発掘および育成プロジェクト第2回「Hulu U35 クリエイターズ・チャレンジ(HU35)」の授賞式が4月27日、都内で行われた。瀬名亮監督の「はじめてのよあそび」が見事グランプリに輝き、賞金100万円とHulu オリジナル新作の監督権を手にした。また、Hulu会員からの投票により決定するオーディエンス・アワード(賞金50万円)は、中林佳苗監督の「姉にヒュッゲを教えたい」が受賞した。

35歳以下であれば、プロ・アマ問わず参加できるコンペティションで、第2回の応募総数は586企画。昨年実施されたファイナリスト選考会で、「姉にヒュッゲを教えたい」中林佳苗監督(27歳)、「宇宙人ともだち」大江海監督(30歳)、「そこに光があるなら」カワイ・ヒバリ監督(15歳)、「はじめてのよあそび」瀬名亮監督(18歳)、「ヒロインの親友はハードスケジュール!!」てつおとゆうほ監督(24歳・25歳)の5組が選出され、映像制作のプロによるサポートを受けながら、Huluで配信する「映像作品」の制作を進めてきた(年齢はすべて応募当時)。審査員長の今泉力哉監督をはじめ、大森靖子、藤原季節、米代恭が審査にあたった。

■「はじめてのよあそび」瀬名亮監督
窮屈で鬱屈とした中学・高校生活を送った主人公・沙都子(小野莉奈)が、念願の東京の大学に進学してついに憧れの大学デビューを果たしたはずが、自分にとって本当に大切な居場所に気づき、大人への階段をのぼる成長物語。
「すごくグランプリが欲しくて、私は取れると思う瞬間と、やっぱ無理みたいな瞬間で、すごく頭がおかしくなりそうになっていて、さっきも人生で一番心臓がドキドキしていたんですけど、今はもう、うれしさしかなくて。すごく楽しみな反面、ライバルだから見たいけど、どうしようという気持ちで、他の作品を見ていたが、どの作品も尊敬できる作品だったので、きっとこのグランプリは、審査員の皆さんにハマったというか(笑)。ちょっと何言ってるか、わかんないですけど、すみません。でもすごくうれしいです」
地元・群馬のパン屋で働きながら悠々自適に暮らす彩(吉川愛)が、“仕事人間”な姉・もも(山崎紘菜)に、ヒュッゲ=居心地の良いゆったりとした空間、幸せを感じられる時間を伝えるべく奮闘する、正反対な姉妹が織りなすハートフルドラマ。
「オーディエンス・アワードをいただけて、とてもうれしいです。吉川さんや山崎さんからコメントもいただき、手ぶらで帰るのもな~と思っていたので、ホッとしています。ありがとうございます」
「本当にひとつの作品をつくるということは、大変だし、いろんな苦労があったなかで、楽しんで作れた部分もあると思うんですけど、主人公の嫌な部分が描けているというのが、すごく大事だった気がします。主人公がいい人だと描きやすく、主人公に甘くなってしまうんですけど、ちゃんと『あの主人公、嫌な人』だということが描けていたのが、(受賞作品の)強みだったと思う。でも、5作品とも、選んでよかったなという話も出ましたし、こういう場に立ち会えて、うれしかったし、もう良きライバルが生まれているわけで、自分も創作活動を頑張っていかなきゃなと思いつつ、こういう機会を与えていただき、本当に審査員と話したこともプラスになりましたし、次回作も期待しています。他の皆さんもぜひ、映像だけが選択肢ではないと思うので、これを機に違う創作に向かうのも全然いいですし、それぞれ考えてください」
授賞式には昨年、グランプリを受賞した老山綾乃監督が応援に駆けつけ、「今後、決断や覚悟を求められることが、たくさんあると思うんですけど、そこは作品への愛とか、周りの皆さんへのリスペクトの気持ち、今日のことを忘れずに頑張ってください」とエールを送った。
現在、Huluでは老山監督による、川谷絵音と萩原みのりが主演を務める映画「ゼロの音」が配信中。局所性ジストニアという病によって音楽の道を絶たれた青年が、憧れの人の死に直面したことをきっかけに人生を再生していくハートフルドラマ。川谷はチェリストの道を諦め、市役所の生活福祉課で働く青年・大庭弦を演じ、市役所の同僚・上国料いとを萩原が演じている。
ファイナリスト5組による5作品と、各作品の制作に密着したドキュメンタリー、老山綾乃監督の「ゼロの音」はHuluで配信中。
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