ラース・フォン・トリアー最新作「キングダム エクソダス〈脱出〉」7月28日公開 「キングダム」I&IIデジタル修復版も公開
2023年4月13日 10:00
デンマークのみならず、北欧を代表する巨匠ラース・フォン・トリアー監督の最新作で、1990年代に全世界を震撼させ、熱狂的ファンを生んだ伝説のホラーシリーズの最終章となる「キングダム エクソダス〈脱出〉」が、7月28日公開される。
カンヌでのパルムドール受賞など、輝かしい受賞歴を誇る一方で、観る者を挑発する作風で常に物議を醸してきたことでも知られるフォン・トリアー監督。そのフィルモグラフィの中でも、特異な存在となっているのが90年代に制作されたドラマシリーズ「キングダム」だ。
デンマークの架空の病院を舞台に、善良と思いきや狂気を感じさせる登場人物、荒唐無稽惹きつけられるであるがエピソードの数々を交えて展開する同作は、デンマーク本国で最高視聴率50%越えを記録、社会現象を巻き起こした。ここ日本でも5時間弱の劇場用映画として2本にまとめられて公開され大ヒットとなった。その後も、“ホラーの帝王”スティーブン・キングが作品に惚れ込み、2004年にリメイク版がアメリカで製作されるなど、世界中に多くの熱狂的なファンを生んだ傑作ホラーシリーズとなった。しかし、主演俳優であったエルンスト・フーゴ・イエアゴーをはじめ出演者が複数死去したことを期に、第2シーズンで制作は中止、未完のままとなっていた。
ところが、2020年12月に突然、最終章である「キングダム エクソダス〈脱出〉」の制作が発表され、2022年ついに完結。全話5時間以上を繋いだ「映画作品」として、ベネチア国際映画祭で異例のプレミア上映を皮切りに、トロント国際映画祭、ニューヨーク映画祭、釜山国際映画祭などでも上映された。
オリジナルキャストも一部続投し、「キングダム II」で父・ステラン・スカルスガルドが演じた役のオマージュを演じるアレクサンダー・スカルスガルドや、マッツ・ミケルセンの弟・ラース・ミケルセン、フォン・トリアー監督作品の常連でもある怪優ウド・キアも参加。さらに、フォン・トリアー作品への出演経験もある“あの名優”もシークレットゲストとして出演している。
「キングダム エクソダス〈脱出〉」は7月28日ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほか全国公開。「キングダム」I&IIのデジタル修復版も一挙公開される。
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