宝くじの賞金、アルコールで使い果たした……主演の演技がハリウッドを席巻「To Leslie トゥ・レスリー」予告公開
2023年4月13日 08:00
アメリカでの単館公開からスタートするも絶賛が広がり、アンドレア・ライズボローが第95回アカデミー主演女優賞にノミネートされた「To Leslie トゥ・レスリー」(マイケル・モリス監督)の予告編とポスタービジュアルが、このほど披露された。
ライズボローが演じるのは、宝くじに高額当選(19万ドル、日本円で約2500万円)したものの酒に溺れ、放浪するシングルマザー。彼女の痛々しいほどリアリティのある演技に対して、グウィネス・パルトロウ、シャーリーズ・セロン、エイミー・アダムス、ジェーン・フォンダ、ローラ・ダーンらハリウッド俳優たちの間で称賛の輪が広がった。なお、ケイト・ウィンスレットは「私の人生で見たなかで最も素晴らしい演技のひとつ」と賛辞をおくり、全米批評家協会賞の受賞スピーチで「恣意的な演技賞で最も見過ごされている演技の一つ」としてライズボローの芝居を挙げている。
予告編は、宝くじに高額当選したレスリーが「人生大逆転よ!」と歓喜する姿からはじまる。一転、次のシーンでは、宝くじの賞金がアルコールに消え、昔からの友人からは見切られ、失意のどん底にいる姿が映し出される。行くあてのないレスリーは、息子へ会いに行くが「いい母親に戻りたい」と願う気持ちとは裏腹に、また息子の期待を裏切ってしまう。そんな時、孤独なモーテル従業員のスウィーニー(マーク・マロン)と出会い、「いつだって人生はやり直せる」と励まされ、過去の人生を見つめ直し、再び息子と会うため再起を図ることを誓う。
ポスターは、「人生の夜明けはみじめであたたかい」というレスリーの生き方を表したキャッチコピーと共に、凛とした横顔に髪が舞い上がるレスリーが全面に写し出されている。不安定でありながら、まっすぐ突き進む強さが感じられる仕上がりだ。
「To Leslie トゥ・レスリー」は、6月23日に全国公開。