超人サーカス団VSナチス・ドイツの異能力バトル! ロッテルダム観客賞受賞「フリークスアウト」予告
2023年3月27日 11:00
2022年のロッテルダム国際映画祭で観客賞を受賞し、イタリアのアカデミー賞(ダビッド・ディ・ドナテッロ賞)で6冠に輝いた「フリークスアウト」の予告編がお披露目。超人サーカス団と、ナチス・ドイツの異能力バトルが切り取られている。
物語の舞台は、第二次世界大戦下のイタリア。ユダヤ人の団長イスラエルは、たった5人の小さなサーカス団「メッツァ・ピオッタ」(100リラ硬貨の半分の意)を率いていた。サーカス団のメンバーは、光と電気を操る少女マティルデ、アルビノの虫使いチェンチオ、多毛症の怪力男フルヴィオ、磁石人間の道化師マリオ。彼らは特殊な能力を持つために、普通に暮らすことができず、まるで家族のように肩を寄せ合って暮らしてきた。
イタリア国内でもナチス・ドイツの影響が強まるなか、何とか戦火を逃がれ、皆をアメリカへ脱出させようとしていたイスラエルが、突如失踪。マティルデが団長を探し出そうと奔走する一方、フルヴィオら3人は仕事を求め、ベルリン・サーカス団の門を叩く。ド派手なパフォーマンスが話題のナチス・ドイツの陽気な広告塔であるベルリン・サーカス団。しかし、団長のフランツは、裏でナチスを勝利に導く異能力者を探し、人体実験を繰り返す恐ろしい男だった。フランツとの危険な出会いは、「メッツァ・ピオッタ」の仲間たちを、ナチス・ドイツ軍との壮絶な戦いへと導いていく。
予告編の冒頭では、イスラエルが、超人たちの不思議な能力を披露するサーカスの世界へと、見る者を誘う。傍若無人に振る舞うナチス・ドイツ軍にサーカスの客を奪われ、イスラエルを連れ去られた4人は、巨大なナチス・ドイツへと前代未聞の戦いを挑む。特殊能力を使ったド派手な戦闘シーンが、たっぷりと楽しめる映像となった。
監督を務めるのは、長編デビュー作である異色のダークヒーローエンタテインメント「皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ」が、ダヴィッド・ディ・ドナテッロ賞で7冠受賞の快挙を成し遂げたガブリエーレ・マイネッティ。そんな彼の監督第2作となる本作は、ベネチア国際映画祭でワールドプレミア上映され、これまでに55の映画賞にノミネートされ、34の賞を獲得している。
「フリークスアウト」は、5月12日に東京・新宿バルト9ほか全国公開。