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【第73回ベルリン国際映画祭】「すずめの戸締まり」790席ソールドアウト 満場の喝采に新海誠監督「大きなプレゼントをもらった」

2023年2月24日 15:00

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ベルリン映画祭で大喝采
ベルリン映画祭で大喝采
(C)2022「すずめの戸締まり」製作委員会

新海誠監督の3年ぶりの新作となる「すずめの戸締まり」が、第73回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門で、現地時間の2月23日に上映され、大きな拍手で迎えられた。同部門に日本のアニメーション作品が選出されるのは、金熊賞に輝いた宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」(2002)以来、21年ぶり。映画祭ディレクター、カルロ・シャトリアンの「アニメーションをぜひともコンペティションに入れたかった」という強い希望により、実現した。

レッドカーペットには、新海監督とともにヒロイン、岩戸鈴芽の声を担当した原菜乃華とプロデューサーの川村元気が、映画に出てくる草太(すずめの椅子)を伴って登場。ファンからの歓声を浴びた。

画像4(C)2022「すずめの戸締まり」製作委員会

790席のチケットがソールドアウトとなった会場で、終映後、満場の喝采が響くなか舞台に立った新海監督は、「これほど沢山の方に観て頂くことができてとても嬉しいです。この作品は12年前の東日本大震災をベースにしています。今でも原発の汚染の影響で、故郷に帰れない人たちが沢山います。すずめが最後に飛び込んだ扉の先で街が燃えているのは、地震や津波の後にガスの爆発などで街が燃えたためです。屋根の上に横たわる船の描写は、津波によって打ち上げられたものです。これらはすべて12年前に日本に起こったことです。『すずめの戸締り』というエンターテインメント作品を楽しんでもらいながらも、少しでもそのことを皆さんに知って欲しいと思いました。どんなに大きな災害にあっても、人々は笑いながら成長していきます。ここベルリンでも、沢山の方に笑いながら観てもらえたことが、とても幸せでした」とスピーチをして、再び大きな拍手を浴びた。

画像3(C)2022「すずめの戸締まり」製作委員会

一方、ベルリンが初めての海外となった原は、赤を基調にした艶やかな着物姿で登壇。「とても緊張しています」と漏らした後、「わたしはアニメが大好きで、新海監督の作品が大好きでした。そんな監督の隣で、このベルリンに来ることができて、これほど沢山の方々に映画を観てもらえて、夢のような贅沢な時間でした。この作品に関わったみなさんに感謝しています」と語った。

会場に居た一般観客の反応のなかには、「映画を観ながら、東日本大震災の影響とはすぐにわからなかったけれど、いまの監督のスピーチでより深く映画を理解することができてとても良かった。鮮烈なラブストーリーの側面と、卓越した技術による壮大な映像表現に魅せられた」という声があった。

画像2(C)2022「すずめの戸締まり」製作委員会

プレミア後、日本のマスコミの取材に応じた新海監督は、「ベルリンのレッドカーペットはとてもフレンドリーな雰囲気だと思いました。こんなに沢山の方々に観てもらえるのだということが、とても励みになりました。また上映中は、こんなところで笑うのか、というような笑いも起こり、自分の脚本を書く腕が上がったような気になりました(笑)。自主制作から映画作りを始めて、これまで海外の映画祭やレッドカーペットなど遠い出来事のように思ってきましたが、すごく大きなプレゼントをもらったなという気分です。これまで以上に真剣にアニメーションと向き合って行かなければならない。そして、同時代的であること、エンターテインメントであることとともに、アーティスティックなものでなければならない。人々は新しさを求めているのだ、ということを強く感じさせられました」と、新たな決意を見せた。(佐藤久理子)

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