レア・セドゥがシングルマザー役、ミア・ハンセン=ラブ監督「それでも私は生きていく」5月5日公開 家族の喪失と新たな恋の物語
2023年2月16日 10:00

レア・セドゥ主演、ミア・ハンセン=ラブ監督作「Un Beau Matin(原題)」が、「それでも私は生きていく」の邦題で5月5日公開される。
カンヌ国際映画祭監督週間で話題を呼んだ本作は、監督自身の父親が病を患っていた中で脚本を書いた自伝的作品。父の病に対する悲しみと新しい恋の始まりに対する喜びという正反対の状況に直面するシングルマザーの心の揺れを、35ミリフィルムで繊細に描き出し、第75回カンヌ国際映画祭でヨーロッパ・シネマ・レーベル賞を受賞した。
セドゥの起用について「人間味のある人物として捉えたかった」「彼女に新しい光を当ててみたかった」とハンセン=ラブ監督が語る通り、本作では主人公の複雑な心の機微を見事に表現し新境地を開拓。Los Angeles Timesは「この映画のレア・セドゥを観なければ、今年最高の演技を観逃すことになるだろう」と称賛を贈っている。
また、エリック・ロメール監督作品の常連俳優として知られ、出演作が多数ある名優パスカル・グレゴリーが、主人公の父ゲオルグ役に扮し、教師であるがゆえに大事にしてきた“知識"や“言葉"が病により失われていく様を驚くほど丹念に演じている。主人公にとって希望の光のような存在として登場する役どころを演じるのが「わたしはロランス」(12)のメルビル・プポー。信じて良いのか分からない、曖昧ながらもナイーブな魅力に溢れるサンドラの恋人クレマンを好演している。5月5日から、新宿武蔵野館、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開。
サンドラは通訳者として働きながら、パリの小さなアパートで8歳の娘リンとふたり暮らしをているシングルマザー。彼女の父ゲオルグは、かつて哲学の教師として生徒たちからも尊敬されていたが、今は病を患い、徐々に視力と記憶を失いつつある。別居する母フランソワーズと共に彼のもとを頻繁に訪ねては、変わりゆく父の姿に直面し、自身の無力感を覚えるサンドラ。仕事、子育て、そして介護。長年自分のことどころではなかったサンドラだったが、ある日、旧友のクレマンと偶然再会し、自然と恋に落ちる。病を患う最愛の父に対する、やるせない思いと、新しい恋の始まりに対するときめきという相反する感情をサンドラは同時に抱くが……。
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