「ボーンズ アンド オール」ティモシー・シャラメ演じる“人喰い”リーにフォーカスした特別映像公開
2023年2月15日 09:00
「君の名前で僕を呼んで」のルカ・グァダニーノ監督とティモシー・シャラメが再タッグを組んだ「ボーンズ アンド オール」の特別映像が披露された。シャラメが演じる、“人喰い”リーにフォーカスした特別映像が公開された。
生まれつき、人を喰べてしまう衝動をもった18歳のマレンは、初めて同じ秘密を抱えるリーという若者と出会う。人を喰べることに葛藤を抱えるマレンとリーは次第に惹かれ合うが、同族は喰わないと語る謎の男の存在が、2人を危険な逃避行へと加速させていく。シャラメは昨年アカデミー賞6部門を受賞した「DUNE デューン 砂の惑星」で全宇宙の未来を託された主人公・ポールを演じ、今年も本作の他に続編の「DUNE:Part Two」、若き日のウィリー・ウォンカを演じる「WONKA(原題)」の公開が控える。本作では人を喰べてしまう宿命を持ち、孤独に生きるリーを演じた。
特別映像「人喰いリー編」は、リーと同様に人を喰べる衝動を抑えられず、父にも見放されたマレンと車の中で自己紹介する場面でスタート。「どうしたらいいの? 泣く? 叫ぶ? 笑う?」と言葉があふれ出るマレンにリーはひと言「叫ぶな」と諭す。シャラメは、「『ボーンズ アンド オール』はラブストーリーだ。お互いに癒やされ、深く愛し合うリーとマレンの物語に心打たれた」と語り、「自らの恥や理解できないことを抱えるリーというキャラクターに惹かれた。彼はこの社会で自分として生きる術を身に着けているように見えた」と、心優しい“人喰い”リーについて自らの宿命と折り合いをつけている人物だと分析した。
「愛情や優しさが彼の最大の弱みだ。それをマレンに見いだし、その瞬間に恋に落ちる」と、優しさこそがふたりの弱点となると語るリーは「鏡に映る自分を見たとき、彼は恐怖を感じる」と続ける。グァダニーノ監督は、「ティモシーにぴったりの役だと思った。『君の名前で僕を呼んで』での経験も最高だった」と初タッグ作を振り返る。
そして、互いの“人喰い”体験を告白する衝撃的なシーンへ。シャラメと初共演したマレン役のテイラー・ラッセルはシャラメについて「彼は最もユニークな俳優の一人。直感で行動するタイプ」だとコメント。「彼はその瞬間の状況に影響を受けて演じる。だから特別なことが起こる。私はそんな人と働きたいと感じる」と、ティモシーとの共演について語った。
シャラメは本作でプロデュースにも初挑戦。気味の悪い謎の“人喰い”サリーを演じたアカデミー賞俳優のマーク・ライランスは「ティモシーが製作も務めたことが、良い影響を生んだ」と断言。ティモシーは「初めて創造的な取り組みをするチャンスだった。自分の経験を役に生かしていった」と明かす。
グァダニーノ監督は「リーは不安感、やさしさ、そして美しい開放感をもたらす。しかし彼は大きな無力感も感じている」とし、決して逃れられない“人喰い”の宿命を背負ったリーの心の内を語る。また、本映像にはシャラメが1980年代に流行したウォーターベッドで遊ぶ姿や、手で画角を作る姿、演技プランを監督たちに示す姿など、必見のメイキングシーンも収められている。
「ボーンズ アンド オール」は、2月17日から公開。
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