鈴木亮平、主演作「エゴイスト」の感想「1ツイートも逃さず」チェック! 宮沢氷魚は予約状況を“偵察”
2023年2月11日 16:02

俳優の鈴木亮平と宮沢氷魚が2月11日、東京・テアトル新宿で行われた「エゴイスト」の公開記念舞台挨拶に出席した。「いろんな色が見えてくる映画。そういう映画はそうそうないので、携わることができて誇りに思っています」(鈴木)、「すべてを注ぎ込んだ映画。今後10年、20年、30年と生き続け、よりたくさんの人に届くはず」(宮沢)と感無量の面持ちだった。
田舎町でゲイである本当の自分を押し殺して思春期を過ごし、現在は東京でファッション誌の編集者として働き、自由気ままな生活を送る浩輔(鈴木)は、母を支えながら暮らすパーソナルトレーナーの龍太(宮沢)と出会い、互いにひかれ合う。エッセイスト・高山真さんの自伝的小説を映画化した。

鈴木は1月19日に開催されたプレミア上映会以降、映画の感想についてエゴサーチをしていると明かし、「検索をかけて、批判・賞賛含めて、1ツイートも逃さず読んでいます。ありがたいことに褒めてくださる声がほとんどで、逆になるほどなっていう意見もあった」と感謝の言葉。公開初日には、実際に映画館に足を運んだといい、「初めて客観的に見ることができた。皆さんと同じところで泣いたり、『こういう気持ちか~』と実感したり、いい経験でした」と話していた。

一方、宮沢はSNSのチェックはもとより、劇場のホームページでチケットの予約状況を“偵察”しているといい「どの映画館もたくさんのお客様に入っていただき、本当にうれしくて。今日も明日も入ってくれています」と報告する場面も。鈴木から「宣伝担当の人みたい(笑)」とツッコミが入ると、「僕もさっきチケットを買いました。どの回とは言えないですが」と鈴木同様に、劇場に本作を鑑賞する予定だと明かしていた。
公開記念舞台挨拶には鈴木と宮沢をはじめ、龍太の母・妙子を演じる阿川佐和子、浩輔の友人役のドリアン・ロロブリジーダ、松永大司監督が出席した。阿川は「昨日、友だちから『バビロン』より列が長かったとLINEが来た」と笑顔で語り、「今回の経験は、私の中でじわじわと育って、人生の骨片になるはず」としみじみ。ドリアン・ロロブリジーダは、知人のゲイの男性から「自然過ぎて、映画だと忘れたほど。僕たちの“今”の映画だ」と感想が届いたと明かし、「当事者として携わることができて、誇りに思う」と話していた。

本作は、3月12日に香港で授賞式が予定されている「第16回アジア・フィルム・アワード(AFA)」で主演男優賞に鈴木、助演男優賞に宮沢、さらに衣装デザイン賞がノミネートされ、4月の台湾公開も決定。松永監督は「海外は目指していたところ。LGBTQの現状、日本映画の現状、それにこんな良い役者がいるんだとアピールできればと思う」と作品の飛躍に期待を寄せ、「亮平も言うように、いろんな解釈があるのは、覚悟の上。だからこそ、多くの人に見てもらい、何かを変える、何かを考えるきっかけになれば、作品をつくった意義がある」と胸を張っていた。
(C)2023 高山真・小学館/「エゴイスト」製作委員会
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