米アカデミー、主演女優賞にサプライズノミネートされた女優の不正を調査
2023年2月2日 11:00

アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーがある役者のキャンペーン活動の不正調査をしていることを明らかにした。具体的な名前は明かしていないものの、対象が主演女優賞にサプライズでノミネートされたアンドレア・ライズボロー(「To Leslie(原題)」)であることは明白だ。本作は、これまでの賞レースでノーマークのインディペンデント映画で、興行成績も芳しくないことから、いきなりノミネートを獲得したために、物議を醸していた。
アカデミー賞のノミネートは、作品賞を除き、各部門に所属する会員の投票によって決められる。俳優部門には1302人の有資格者がおり、彼らの投票によって主演男優賞・主演女優賞・助演男優賞・助演女優賞のノミネートが選出されている。
「To Leslie(原題)」のライズボローに関しては、ソーシャルメディアを通じて有名俳優が応援コメントを寄せる積極的なキャンペーンが展開されており、これが俳優部門に所属するアカデミー会員に効を奏したようだ。
映画芸術科学アカデミーの役員会は、「To Leslie(原題)」のキャンペーン活動について話し合う予定で、場合によってはライズボローのノミネートが抹消される可能性もある。
ちなみに、アカデミー会員を雇用して、会員内に口コミを広げていくキャンペーン手法は以前から各スタジオが採用していたが、今回の問題を機に厳格化される可能性がある。
関連ニュース





