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戸田恵梨香、自分の演技にダメ出し「あそこの表情、間違えたな」

2022年11月23日 14:17

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初日挨拶に立った(左から)永野芽郁、戸田恵梨香
初日挨拶に立った(左から)永野芽郁、戸田恵梨香

累計発行部数120万部を超えるミステリー小説を映画化した「母性」の初日舞台挨拶が11月23日、東京・新宿ピカデリーで行われ、母娘役を演じた戸田恵梨香永野芽郁廣木隆一監督、原作者の湊かなえ(「告白」)が登壇した。

女子高生が自宅の庭で死亡した事件を“娘を愛せない母”と“母に愛されたい娘”それぞれの視点から回想。事故なのか、自殺なのか。同じ時間・同じ出来事を回想しているはずが、その内容は次第に食い違っていき、やがて悲劇に至る驚がくの真実が浮かび上がる。

語り手となる母のルミ子を演じた戸田は「普段は出演した作品を、役を通して感情移入したり、観客として客観視できるが、今回はどの視点でも見られなくて、こんな不思議な感覚は初めて」と本作ならではの魅力を語り、「世代や性別で見方がまったく異なるはず。皆さんがどう受け取るのか、興味深い作品なので、皆さんの声が聞けるのが楽しみ」と作品の広がりに期待を寄せた。

また、あるシーンを振り返り「あそこの表情、間違えたなと思う」と自分の演技にダメ出しし、「湊さん、いかがですか?」と問いかける場面も。湊氏は「それを聞いて、『あー、そうかあ』と教えてもらっている。でも、やっと(その境地に)たどり着いたという表情にも見える」と戸田の演技に太鼓判を押し、「映画を見て、このセリフはこんな表情なんだとお二人に教えてもらったような感覚。すべてが上書きされた」と絶賛。戸田と永野は「恐縮です」と口を揃えた。

戸田と永野はドラマ「ハコヅメ たたかう!交番女子」で先輩、後輩を演じたが、撮影は「母性」が先。娘の清佳に息吹を注いだ永野は、戸田演じる母親に拒絶されるシーンについて「お会いして2日目くらいで、本気でグサッと(笑)。早く懐に入りたいと思った」と回想。「初めてお会いした日のことを考えつつ、あっという間であり、時間がかかったとも思う。いつもの初日とは違う」と強い思い入れを示した。

タイトルにちなみ「どんな母親になりたいか?」と問われると、戸田は「いつでも笑顔でいるお母さんはすてきだなと思います。自分も笑顔で過ごせるために、心のゆとりを持ち、穏やかな家庭を築きたい」。永野は「今は自分が母親になるイメージはまったくできない」としつつ、「私自身は母と仲が良いので、いいことも悪いことも何でも共有できる母になりたい」と話していた。

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