鏡の向こうに、姿を消したはずの友人の姿 「ドント・ウォーリー・ダーリン」不気味な本編映像
2022年11月4日 17:00

「ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー」のオリビア・ワイルド監督の長編2作目「ドント・ウォーリー・ダーリン」から、本編映像の一部が披露された。主人公・アリスの周りで頻繁に起きる“不気味な現象”の中でも、卓越した映像表現で見る者を不安にさせるシーンを収めている。

「ミッドサマー」のフローレンス・ピューが主演を務め、完璧な生活が保証された街ビクトリーを舞台にした“ユートピアスリラー”。完璧な生活が保証された街で、アリス(ピュー)は愛する夫ジャック(ハリー・スタイルズ)と平穏な日々を送っていた。そんなある日、隣人が赤い服の男達に連れ去られるのを目撃する。それ以降、彼女の周りで頻繁に不気味な出来事が起きるようになる。次第に精神が乱れ、周囲からもおかしくなったと心配されるアリスだったが、あることをきっかけにこの街に疑問を持ち始める。
ビクトリーでは、街の支配者フランクの妻・シェリーがインストラクターを務めるバレエ教室が定期的に開かれている。その教室でいつものように練習を行っていたある日、アリスはふと動きを止めて輪から抜けるように鏡の方へ歩きだした。アリスの視線の先には、本来自分自身が映るはずが、なぜかワンピース姿の女性・マーガレットが映っていたのだ。
マーガレットはアリスと同じビクトリーの住人の一人だったが、不自然な事故によって怪我を負い、その後の行方がわからなくなっていた。事故前、この街へ不信感を抱いており、そのことを他の住人に訴えていた。不審に思ってアリスが近づいていくと、マーガレットは鏡の向こう側から手を差し出し、頭を打ち付けてくる。恐怖を感じたアリスの大きな悲鳴によって、バレエを続けていた他の住民たちの動きも止まる。住民たちの視線を一斉に浴びたアリスがもう一度鏡の方を振り返ると、そこにマーガレットの姿は無く、傷一つない鏡があるだけだった。

本作では、不安を掻き立てるような“違和感”や“不気味な現象”が多く散りばめられており、映像から音楽などに至るまでその表現の特異性や美しさは見どころのひとつとなっている。ワイルド監督は、インタビューで「これはまるで熱病に侵されているかのような物語。この作品では潜在意識を描く手段として魔術的リアリズムを用いました。ドキュメンタリーではなく、フィクションを作る理由はそこにあります。フィクションであれば、文字通りに描く必要はないので、脳がどのように情報を処理し、潜在意識がどのように悪夢に反映され、我々への警告となるのかを探索することができました」と語る。
また、「目や円のモチーフも多分に使っています。潜在意識への『ワームホール』、それを象徴するような形状を散りばめてみたのです。我々の中にある恐怖心を脳がどのように表出するかは、潜在意識を扱った文学や映画、芸術作品が数多く存在するので、撮影に向けてのリサーチは本当に楽しかったです。そして欲望や恐怖や不安といった観念を、革新的な方法で映画で描いてきた先人たちがいるので、彼らへオマージュを捧げることができた気もしてとてもやりがいがありました」と、自信を覗かせている。
「ドント・ウォーリー・ダーリン」は、11月11日に公開。PG12指定。
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