唐沢寿明が日本のフィクサーに! 井上由美子と4度目タッグを組むドラマ、23年春から3シーズンで放送
2022年11月2日 12:00
唐沢寿明と脚本家・井上由美子が、「白い巨塔」「メイドインジャパン」「ハラスメントゲーム」に続き4度目のタッグを組む「連続ドラマW フィクサー」が、2023年春から3シーズンにわたって、WOWOWで放送・配信されることがわかった。町田啓太、小泉孝太郎、要潤、斉藤由貴、内田有紀、小林薫が、3シーズンを通してレギュラー出演する。
本作は、2008年に「連続ドラマW」第1弾として始まった「パンドラ」シリーズをはじめ、「白い巨塔」「昼顔 平日午後3時の恋人たち」など数々のヒット作を生み出し、20年秋の紫綬褒章を受章した井上が、フィクサーを題材に描くサスペンス。日本にはこれまで、フィクサーを主人公として本格的に描いた連続ドラマはなく、初の試みとなる。政界、財界、法曹界などを裏から操るフィクサーと、金と権力に群がる人間たちの物語を紡ぐ。
ある夜、総理大臣を乗せた車が崖から転落する事故が発生。死亡した運転手には飲酒運転の疑惑があり、裏では新薬の認可をめぐる密約スキャンダルと事故の関係性も疑われ始める。そんななか、事故対応に追われる総理の秘書官に近付くひとりの男がいた。フィクサーとも呼ばれるその男の名は、設楽拳一。彼は過去に総理の不祥事をもみ消し、事故直前にも総理と電話で話していた。取材に没頭する新聞記者・渡辺達哉の元には、あるタレコミ情報が入る。やがて、意識が戻らない総理は辞任に追いこまれ、総裁選が幕を開ける。拳一はキングメーカーとして与党総裁候補たちを手玉に取り、権力を掌中にしていく。
唐沢は、政財界のトラブル収拾から企業間の揉め事回避まで、警察や法律では解決できない事案を処理する謎めいたフィクサー、設楽拳一を演じる。本作は、拳一が服役を終えたところから始まる。井上の脚本について、「政治を舞台にした予想がつかないストーリー展開で、今回さらに井上由美子さんの脚本に気合が入っているのが伝わってきました。社会派というだけではなく、骨太のエンタメ作品になっています。緊張感のあるサスペンスを軸に、とにかく筋書きが緻密に作り上げられていて面白いです」と、見どころを明かした。
町田は、大手新聞社の政治部記者・渡辺達哉に扮する。看護師でシングルマザーの母・響子を尊敬しており、周りに流されることなく、真実を追い求める実直な男という役どころ。小泉は、警視庁捜査一課の刑事で、ルールを嫌うアウトローの板倉晃司役。事故に違和感を覚え、上司の助言も無視して捜査を進め、やがて事件の裏に見え隠れする拳一の影を追う。要は、拳一の義理堅い秘書兼運転手・丸岡慎之介役を務める。政財界の裏情報を集める情報屋としての顔もあり、寡黙で謎に満ちたキャラクターとなっている。さらに、達哉の母で、私立病院の女性師長として患者や後輩に慕われる響子役に斉藤を配した。
内田は、テレビの報道番組の女性キャスター、沢村玲子役。ある事件を通して拳一と知り合い、事故に関しても情報交換をしているが、拳一が事件に巻き込まれるのではないかと心配する。小林は副総理・須崎一郎を演じる。紳士的な立ち居振る舞いで、一見物腰も柔らかいが、政党内で強い発言権を持ち、本音を見せない怖さを持ち合わせた得体の知れない人物。拳一との間に、ある因縁を抱えている。
「連続ドラマW フィクサー」シーズン1(全5話)は、WOWOWで23年春に放送・配信がスタートする(第1話は無料放送)。キャストと井上のコメント(全文)は以下の通り。
地上波のテレビドラマではなかなか描けないような、WOWOWならではの重厚な社会派ドラマができると思うのでとても楽しみです。
政治を舞台にした予想がつかないストーリー展開で、今回さらに井上由美子さんの脚本に気合が入っているのが伝わってきました。社会派というだけではなく、骨太のエンタメ作品になっています。緊張感のあるサスペンスを軸に、とにかく筋書きが緻密に作り上げられていて面白いです。
私が演じる設楽拳一は、裏から人を操る謎めいた人物で、一見何を考えているかわからないので、視聴者の皆様はきっと随所で騙されると思います。ほかの登場人物も一人一人のキャラクターが立っていて、それぞれが抱える“人間の欲深さ”が魅力的です。“読めない男”、設楽拳一を再現できるように、そして視聴者の皆様を上手く騙せるよう、演じていきたいと思います。
WOWOWでしか見られない面白い作品になると確信しておりますので、是非ご覧いただきたいです! 目の肥えた視聴者の皆様にも必ず満足していただけると思います。
気が付いたら台本を一気読みしていました。普段見聞きするものの表面上だけではなく、もしかしたらその奥には何かあるのかと、僕自身、物事の捉え方を改めて考えさせられるようになりました。新聞記者として大きな力に巻き込まれ、真相に迫っていく様をみなさんと楽しめるように、渡辺達哉を前のめりに演じたいと思います。楽しみにしていてください。
全編通して設楽を追いかける刑事・板倉晃司を演じさせていただきます小泉孝太郎です。この作品は個人としても大変興味深く、唐沢さん設楽の不気味さ、そして設楽を取り巻く人間関係が交差していく様を是非ご覧下さい。
僕の演じる丸岡という役は、唐沢さん演じる設楽拳一を心から尊敬し、献身的に支える一番身近な存在です。個人的には唐沢さんとは15年ぶりの共演で、そんな丸岡と素の自分とリンクする部分が多いと思います。若き日の自分も唐沢さんには役者のイロハを沢山教わりました。そんな気持ちを丸岡に投影しながら精一杯演じさせて頂きます。
以前、脚本の井上由美子さんが書かれた別の作品に出演させて頂いた時、その打ち上げの席で井上さんから、「私の頭の中には小さな箱があって、その中には斉藤さんがいて、難しそうな役をさて誰にやってもらおうかと考えた時、斉藤さんをその箱から取り出すんです」。こんなふうに言われて、本当に嬉しかった記憶があります。以来、井上由美子さんの作品にご縁をいただいた時には必ず喜んで参加させて頂きたい、とお願いしています。今回も、楽しみでなりません。
時に自分の知らない世界の扉を開いて、垣間見たい、怖いけど知りたい、覗いてみたいと言う欲求が生まれる事があります。その扉を進んで開くのが、今回演じさせて頂く沢村玲子と言う女性です。女性であるが故の業を抱えながら、子どものように真っ直ぐに真実に迫ろうとする玲子が、皆さんを「フィクサー」の世界にお連れ出来るよう真摯に作品に向き合って行きます。「世の中の裏」を描いたドラマです。どうぞご期待ください。
この度WOWOW制作の「フィクサー」に出演させて頂くことになりました。主演の唐沢さんは実は初共演で、どんな芝居になるのかワクワクして、今から楽しみにしています。私の役どころは副総理という難役でドキドキしているのですが、監督である西浦さんとは1 年前にご一緒させて頂いていて、そのねばりのあるきめ細かな演出には信頼感がありますので、安心して全てお任せしようと思っています。
常に新しいドラマを仕掛けているWOWOWの「連続ドラマW」で、新たなチャレンジが出来ることにワクワクしております。先が見えない世の中ですが、一筋縄ではいかない大人の俳優たちが、人間の表と裏、光と影を存分に演じるエンタテインメントを楽しんでいただきたいと思います。主演の唐沢さんとは、「白い巨塔」「メイドインジャパン」「ハラスメントゲーム」に続き四度目の作品です。何度、お会いしても初めて会ったような懐の深さが唐沢さんの魅力です。本作でもこれまで描かれてこなかったフィクサー像を新鮮に演じて下さることと期待しています。
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