のん、「天間荘の三姉妹」を通して「希望に触れていただければ」 三田佳子は“極妻ビンタ”裏話披露
2022年10月29日 15:15
俳優・のんが10月29日、東京・新宿バルト9で行われた主演作「天間荘の三姉妹」の公開記念舞台挨拶に出席。「震災というシビアな題材をファンタジーに落とし込み、こういう物語が届けられるのかと思うと、参加できてうれしい思い」と喜びを語り、「亡くなった側の視点から語られる物語で、向こうでも誰かを大切に思い返してくれるかもしれないと思える。そんな希望に触れていただければ」とアピールしていた。
天界と地上の間に位置する街・三ツ瀬に建つ老舗旅館「天間荘」を舞台に、生と死、家族や近しい人たちとのつながりなど、誰にとっても他人事ではないテーマを問いかける物語。漫画家・高橋ツトム氏(「高」の正式表記は、はしごだか)の代表作「スカイハイ」のスピンオフ作品を映画化した。
舞台挨拶にはのんをはじめ、共演する門脇麦、山谷花純、三田佳子、永瀬正敏、寺島しのぶ、北村龍平監督が出席。北村監督は「今日も(客席に)お越しいただいた高橋先生が震災の数カ月後に『メッセージを届けたい』と宣言されて、その2年後にお書きになった原作。是が非でも映画にしなければと思い、長い時間がかかりました。監督人生で、一番誇りに思える作品」と強い思い入れを示していた。
また、天間荘の若女将を演じる大島優子からは、ビデオメッセージが到着。「思いをはせることで、時空を超えた美しい時間が存在し、人とのつながりを感じることができるんだと実感した」と振り返り、「お姉ちゃんの気持ちで、二人の頑張りを誇らしく思う」とのんと門脇に言葉を送ると、「本当に気さくで大好き」(のん)、「大島さんには自然と甘えることができた」(門脇)と“三姉妹”の絆が披露された。
永瀬と寺島は2度目の夫婦役。「永瀬さんのことを殴ったり、馬乗りになったり(笑)。次回は仲が良い夫婦で会いましょうねと言い合っている」(寺島)、「毎回ダメ夫で(笑)。次回こそはと思っている」(永瀬)とこちらも息の合ったやり取りを繰り広げた。
一方、山谷と三田は天間荘に宿泊する“ワケあり”客を演じており、劇中には三田が山谷をビンタするシーンも。三田は「痛かった? 痛かったよね。ごめんなさいね」と恐縮しつつ、「でも、監督が『極道の妻たち』のビンタでって言うので……。私はやり過ぎじゃないかと思ったが、実際やってみると、そっちの方が良かった」と北村監督の演出に理解を示した。“極妻ビンタ”を浴びた山谷も、「目の前が真っ白になりましたが(笑)、本気をぶつけてくださる大先輩とのお芝居には、たぎるものがあった」と感謝していた。
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