「鋼の錬金術師」初の舞台化、23年3月上演 エド役は一色洋平と廣野凌大のダブルキャスト
2022年10月28日 09:00
10月24日、東京・時事通信ホールで制作発表会が行われ、脚本・演出を手がける石丸さち子、エドワード・エルリック(エド)役をダブルキャストで務める一色洋平と廣野凌大、アルフォンス・エルリック(アル)役の眞嶋秀斗、ウィンリィ・ロックベル役の岡部麟(AKB48)、ロイ・マスタング役をダブルキャストで担当する蒼木陣と和田琢磨、アルのスーツアクターの桜田航成が登壇した。
エド役の一色は、4カ月に及んだオーディションを振り返り「ほぼ稽古のような熱さでした。みんなで良いシーンを作るんだという気合にあふれた時間だったので、あの場にいた全員のエドが自分に乗っかっている気がします」と語り、廣野は「受かったと聞いた瞬間に腰が砕けました」と役が決まった時の喜びを明かした。眞嶋も「期間は長かったけれど楽しかったです。長い道のりは兄弟の旅と重なるようにも感じました」とオーディションを回想し、岡部は「世界中の人から愛されている作品で、使命感と責任感にかられています。パワフルさをもって舞台の上で生きていきた」と意気込みを見せた。蒼木が「大人の余裕や隠しきれない優しさ、心の中で炎が見え隠れしているところが魅力」と自身が演じるロイについて熱弁すると、同じくロイ役を務める和田は「とても深い人間だと思うので、深い愛情と深い信念深さを表現できたら」と抱負を述べた。
さらに、一色と廣野がテーマ曲「鋼の絆」を披露。最後は、一色が「エドのセリフに“格の違いってやつを見せてやる”がありますが、最終巻では“俺たちとお前の格の違い~”と変わるんです。舞台ハガレンチームとして“俺たちの格の違いを見せてやる”と言い放てる舞台を錬成したいです」、廣野が「エドとアルが自分たちの答えを見つけたように、僕たちも舞台『鋼の錬金術師』の答えを提示したいと思います」とメッセージを送り、制作発表会の幕を引いた。
なお、キャストはリザ・ホークアイ役の佃井皆美、アレックス・ルイ・アームストロング役の吉田メタル、キング・ブラッドレイ役の辰巳?郎ら多数の出演が決定している。
大阪公演は3月8~12日に新歌舞伎座、東京公演は3月17~26日に日本青年館ホールで実施。チケットは非売品限定グッズ付きが1万2000円、A席が9000円で、11月1~15日にゲームアプリ「鋼の錬金術師 MOBILE」のユーザー向け先行販売を行う。11月12日~12月12日に月刊「少年ガンガン」の読者を対象とした先行販売を受け付け、2023年2月4日から一般販売がスタートする。
石丸、一色、廣野のコメント全文は以下の通り。
俳優も錬金術師のような一面があるように思えます。「自身の経験」と「共演者から貰(もら)うもの」、そして最大の武器である「想像力」でもって「芝居」を錬成する。
原作を長年愛され、もはやご自身の一部分となっているあなたへ。これを機に1巻の1ページ目を開いてくださるあなたへ。そして、あの頃僕と同じように校庭をエドとして駆けずり回ったあなたへ。舞台『鋼の錬金術師』チームは、そんなあなたと絆で繋がれる一作を錬成すべく旅を始めます。
まずはエドを演じられることを幸せに思っています。同時に、皆様に本当に愛されている「鋼の錬金術師」を主演として背負わせていただく責任も重く感じております。
演じるからには、皆様に「鋼の錬金術師」の世界を体験して色々な感情を受け取っていただきたいので、役者一同、誠心誠意キャラクターと向き合い、ひとりの人間として、エド、そして作品の魅力を深められるよう頑張ります。製作発表会でもお伝えしましたが、僕の命と等価交換で、文字通り命を燃やして作品に取り組んでまいりますので、応援していただけますと幸いです。
少年期に、喪った母への想いで禁忌を犯し、拭えない罪に苦しみながら、直向きに闘う旅を続けるエルリック兄弟。苛酷な運命を背負いながらも、彼らの旅のもたらす爽快感、笑顔、どんな絶望の中にあっても希望を見いだす人間力……。「鋼の錬金術師」は、世界の名だたるジュブナイル小説に匹敵する、少年の自立と成長を独創的な設定で描いた名作です。そのすべてを生み出した荒川弘先生への大きな敬意が、この冒険に乗り出すわたしの背を押してくれました。
オーディションで、素晴らしいエド2人に出会いました。全く違う個性だからこそ、エドの魅力を多面的に炙り出し、平面から躍動感を持って飛び出してくれることでしょう。アルの造形の素晴らしさには、その中に生きる魂の生命力を感じていただけると確信しています。
生の舞台ならではの、キャラクターと俳優の個性の融合、アクションや錬金術の迫力。少年の心の機微を描く繊細さ。ドラマを扇情的にも抒情的にも際立たせる生バンドの演奏と歌。……と、わたしの中ではすでにハガレンの世界が立ち上がってきました。
原作ファン、2.5次元舞台のファン、ひいては舞台芸術を愛する方々、すべてに訴える作品にしようと、出演者も様々な出自の方に集まっていただきました。その仲間たちと、常識にとらわれず、伸び伸びと、ハガレンの世界を立ち上げていこうと思います。
旅のはじまりを報せる汽笛が響き、開演するこのドラマ。お客様が、エドとアルの旅に寄り添い、ともに旅をして、心の底から感動できる時間を創ります。どうぞご期待ください。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド
【本作は観るべきか、否か?】独自調査で判明、新「アベンジャーズ」と関係するかもしれない6の事件
提供:ディズニー
セプテンバー5
【“史上最悪”の事件を、全世界に生放送】こんな映像、観ていいのか…!? 不適切報道では…?衝撃実話
提供:東和ピクチャーズ
ザ・ルーム・ネクスト・ドア
【魂に効く珠玉の衝撃作】「私が死ぬとき、隣の部屋にいて」――あなたならどうする?
提供:ワーナー・ブラザース映画
君の忘れ方
【結婚間近の恋人が、事故で死んだ】大切な人を失った悲しみと、どう向き合えばいいのか?
提供:ラビットハウス
海の沈黙
【命を燃やす“狂気めいた演技”に、言葉を失う】鬼気迫る、直視できない壮絶さに、我を忘れる
提供:JCOM株式会社
サンセット・サンライズ
【面白さハンパねえ!】菅田将暉×岸善幸監督×宮藤官九郎! 抱腹絶倒、空腹爆裂の激推し作!
提供:ワーナー・ブラザース映画
激しく、心を揺さぶる超良作
【開始20分で“涙腺決壊”】脳がバグる映像美、極限の臨場感にド肝を抜かれた
提供:ディズニー