「ミセス・ハリス、パリへ行く」イザベル・ユペール、出演の決め手は脚本 ドレスに隠された意味とは?
2022年10月24日 17:00

ディオールのドレスに魅せられ、パリへと渡る家政婦を描く「ミセス・ハリス、パリへ行く」。メゾン ディオールの敏腕支配人役で出演するイザベル・ユペールが、脚本や本作について語った。
舞台は1950年代のロンドン。夫を亡くした家政婦ミセス・ハリス(レスリー・マンビル)は、働き先でディオールのドレスに出合う。あまりの美しさに魅せられたハリスはドレスを手に入れるため、パリにあるディオールの本店を訪れる。威圧的なマネージャーのコルベール(ユペール)から追い出されそうになるが、ハリスの夢をあきらめない姿勢は会計士のアンドレ(リュカ・ブラボー)やモデルのナターシャ(アルバ・バチスタ)、シャサーニュ侯爵(ランベール・ウィルソン)ら出会った人々を魅了していく。
(C)2022 FOCUS FEATURES LLC.ハリスがディオールのドレスを買う夢を叶えようと奮闘するストーリーについて、ユペールは「ミセス・ハリスのドレスには、隠れた意味があるの。彼女はもちろんそのドレスに惚れ込むのだけれど、その裏には自分の人生が今よりもスケールの大きいものになってほしいという思いがある。ドレスは、それが実現するということを象徴している。違う世界の象徴であり、幸せの象徴でもあるの」と自身の解釈も含めて紹介する。
本作への出演の決め手は、脚本だったといい「この脚本は優しさに溢れていると同時に、奥深さもある。だから感情に訴えるし、面白いし、良い意味で少々政治的なのよ」と明かし、「ハリスとマダム・コルベールの間に芽生える友情は、深くて美しいのよ。マダム・コルベールは、ハリスがどんな人物なのか理解する。なぜなら、2人は同じような闘争心、そして同じような正義感を持っているから」とストーリーに言及する。
監督・脚本のアンソニー・ファビアンは「イザベルは、この役に多次元的な側面をもたらしてくれた。ただ冷淡で厳しいだけでなく、一風変わっていて非常に滑稽なキャラクターを作り上げてくれたんだ。マダム・コルベールは表面的には敵役で不快な人物だが、彼女の物語を辿っていくと、観客は彼女と彼女の状況に心から感動する。イサベル・ユペールのような有能な女優だけが、そういった複雑な演技を見せることができる」とユペールについて語る。さらに「この映画は、ハリスの世界とフランスで彼女が直面したことの対比を描き出している。イザベル・ユペールのような衝撃的なほどに有能な女優を起用することで、物語において重要な対比を見せることができるんだ」と、重要な役どころを完璧に演じたユペールのすごさを語っている。
「ミセス・ハリス、パリへ行く」は、11月18日から東京・TOHOシネマズ シャンテ、渋谷ホワイトシネクイントほか全国公開。
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