「第14回京都映画企画市」優秀映画企画は鹿野洋平監督「うつつの光、うつる夜」に決定
2022年10月21日 14:00

第14回京都映画企画市の映画企画コンテストが10月16日に京都みなみ会館で開催され、厳正な審査の結果、鹿野洋平監督の企画「うつつの光、うつる夜」が優秀映画企画に決定した。
京都映画企画市は、特定非営利活動法人映像産業振興機構(略称:VIPO)と京都府主催の映画・映像制作者(監督、プロデューサー等)を対象とした企画コンテスト。時代劇の拠点である京都の優位性を生かし、映画・映像クリエーターが世に出ていく仕組みを構築することを目的として実施している。「日本で唯一、メジャースタジオで自分の作品企画を映像化できるコンテスト」として、映画・映像制作者の企画実現に向けたきっかけづくりの第一歩をサポートしていくもの。優秀映画企画には350万円相当のパイロット版映像制作権利が付与され、東映京都撮影所もしくは松竹撮影所の協力とアドバイスを受けながら京都府内で撮影することができる。

第14回目となる映画企画コンテストでは、一次書類審査を通過したファイナリストである大脇邦彦監督「御伽探偵」、加瀬聡監督「刀愛(仮)」、笹木惠水監督「碧海のレクイエム」、鳥畑恵美莉監督「纏」、そして鹿野監督の5名が最終プレゼンテーションを行い、犬童一心氏(映画監督)、矢島孝氏(松竹映像企画部映画企画室プロデューサー)、和田隆氏(エイガ・ドット・コム映画記者/プロデューサー)が審査を行った。
優秀映画企画に選ばれた鹿野監督の「うつつの光、うつる夜」の舞台は1812年、幻灯機で図版に宿った精霊と対話できる写し絵師を主人公に、儚く切ない江戸人情の物語をユーモアを交えつつ、幻想的に描くもの。鹿野監督は「コロナ前まで京都の撮影所で(フリーの助監督として)1年半働いていて、東京に戻る時に『次は助監督ではなく監督として戻ってきて』と言われていたので、自分の企画で戻れることを本当にうれしく思います。しっかりとパイロット版を作って、長編につなげていけるように頑張ろうと思います」と選ばれた喜びを語った。
犬童監督は総評で「選考は本当に迷いました。企画全体を見て思うのは、やりたいことの核がきちんとあるのかということです。核の強さや熱さで人は動かされます。内容の出来が良いからというだけで選ぶことはしませんでした」などと述べた。

また当日は、2016年度優秀映画企画「黒の牛」のパイロット版が上映され、蔦哲一朗監督が登壇。日本、台湾、アメリカの国際共同製作による長編映画化に至るまでの過程や、フィルム撮影へのこだわりなどを語った。主演にリー・カンション、田中泯、美術に部谷京子、音楽に坂本龍一を迎えるなど豪華キャスト、スタッフが集結。2023年秋以降に公開予定となっている。
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