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ビンタ騒動のウィル・スミス主演映画、年内に公開 アカデミー会員の反応は?

2022年10月8日 18:00

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ウィル・スミス
ウィル・スミス
Photo by David Livingston/Getty Images

米アップルがウィル・スミス主演映画「Emancipation(原題)」(邦題は「自由への道」)を年内に公開すると発表し、論争を呼んでいる。

奴隷制度が残る米南部を舞台にした「Emancipation(原題)」は、家族との再会のために農園を飛び出す奴隷ピーター(スミス)のサバイバル物語。実話を元にしており、「トレーニング・デイ」「イコライザー」のアントワン・フークア監督がメガホンをとっている。

実話を元にした社会派ドラマであるだけに、本来であればアカデミー賞の有力候補となるべき作品だが、主演・プロデューサーを務めたスミスは、今年のアカデミー賞授賞式で暴力沙汰を起こしている。授賞式中にプレゼンターとして登場したクリス・ロックに平手打ちを食らわし、その後、映画芸術科学アカデミーを自ら退会している。

そんななか、米アップルは「Emancipation(原題)」を12月2日に劇場公開したうえで、同9日にApple TV+で配信すると発表。年内に劇場公開を行うのは来年のアカデミー賞の出品資格を獲得するためであることから、アカデミー側の対応に注目が集まっている。

米ハリウッド・レポーターは、現役のアカデミー会員に取材を敢行。すると、「彼が映画の中でどんなに素晴らしくても、映画を見ていて平手打ちのことを考えずにいることは難しいでしょう」(俳優)、「いま公開するというアイデアはスミスのものだろう。アカデミー賞授賞式後のパーティーでダンスしたのと同じ傲慢さを示している」(俳優)、「あの映画には何百人もの人が関わっているのだから、彼らにペナルティを課すべきではない」(監督)、「彼は謝罪している。私たちは、人が成長し、学び、償うことを認めなければなりません」(監督)、「ウィル・スミスに投票するかって? 絶対にあり得ない」(プロデューサー)といった意見が寄せられている。

果たして「Emancipation(原題)」にどんな結果が待ち受けているのか注目である。

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