ポール・グリーングラス監督、S・キング新刊を映画化
2022年9月26日 10:00

「キャプテン・フィリップス」「ジェイソン・ボーン」シリーズのポール・グリーングラス監督が、作家スティーブン・キングの新刊「Fairy Tale(原題)」を映画化することがわかった。
9月6日に出版されたばかりの同作の主人公は、母親を亡くし、酒に溺れる父親のもとで暗い毎日を送っている高校生チャーリー。近所に住む変わり者の老人に雇われ、あれこれ手伝いをすることになったチャーリーだが、老人はある日、愛犬と納屋の鍵を彼に遺して死んでしまう。託された鍵で恐る恐る納屋を開けると、そこにはパラレルワールドへと繋がるポータルが……。チャーリーはポータルを抜け、善と悪が壮大な戦いを繰り広げる異世界に身を投じることになる、というストーリーだ。
米Colliderによるとキングは、映画化権を買い取りたいと願い出たグリーングラス監督に2つ返事でオーケーしただけでなく、長編小説には珍しく“ダラー・ベイビー”(1ドルで映画化権を売ること。学生や駆け出しのフィルムメーカーを応援する目的で、キングは長年この契約形態をとっている)で譲渡したという。
映画化決定の発表にあたり、「古典的な冒険物語でありながらも、現代社会を表現した寓話でもあるこの小説は、まさしく天才のなせる業」とグリーングラス監督が絶賛。一方のキングも、「ポール・グリーングラスの大ファンなのは言うまでもないが、この物語を映画化するのに彼ほどピッタリの監督はいないと思うよ」と太鼓判を押している。
映画化ではグリーングラスが脚色、監督、プロデュースの3役を兼任。製作および配給元はまだ決まっていないが、ヒット作を多数手がけてきた確かな実績を持つグリーングラス監督とキングの初タッグ作だけに、争奪戦が繰り広げられるのは間違いなさそうだ。
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