マチュー・アマルリックが来日、「イメージフォーラム・フェスティバル2022」に参加
2022年9月25日 18:00
今年で36回目を迎える映像アートの祭典「イメージフォーラム・フェスティバル2022」の一企画であり、渋谷の展望施設・SHIBUYA SKY(渋谷スカイ)と連携したプログラム「ROOFTOP “LIVE” THEATER」にてマチュー・アマルリック主演の「トラララ」が9月24日上映された。この日、天候の影響で屋外上映は中止となったが、同館別会場に来日中のアマルリックが登場し、多くのファンを喜ばせた。
「皆さんお越しいただきありがとうございます。ジャン=マリー、そしてアルノー・ラリューという私にとって大事な二人の監督の作品を見に来てくださってとてもうれしいです。彼らとは25年前に知り合い、その間に6~7本の映画を一緒に撮りました。今回はミュージカルコメディです」と挨拶。
映画はパリでミュージシャンとして生きていたトラララが、ある日美しく若い女性に出会い、消えた彼女を探すために巡礼の街ルルドに導かれる。そこで思いもよらない過去、そして真実がどうかは定かではないが、美しい音楽に溢れた不思議な人間関係を構築していく物語。
「彼らのこれまでの映画は、カップルがもう一度お互い惹かれ合う、そういう瞬間を探すというテーマが多いですが、今回は起源に向かって、再び見つけ出すような作品になっています。ミュージカルコメディですので、私はプロではありませんが、プロの作曲家、歌手が参加し、音もすべてライブ録音で、そういったリスクも含めて映画として撮っています。ぜひ不思議な世界に入り込んで楽しんでください」と作品の見どころを紹介した。「イメージフォーラム・フェスティバル2022」では、アマルリックの監督作として、音楽家ジョン・ゾーンを追ったドキュメンタリー「ZornIII(2018-2022)」も上映された。
世界の音楽映画をセレクトした上映イベント「ROOFTOP “LIVE” THEATER」では、「トラララ」のほか、「シスターズ・ウィズ・トランジスターズ」、インド映画「響け!情熱のムリダンガム」「ロアリング・アビス エチオピア初源のサウンド」の4作品が会期中に上映される。
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