森七菜×奥平大兼「君は放課後インソムニア」実写映画化 原作の舞台、石川県七尾市で撮影 23年公開
2022年9月7日 07:00
森七菜と奥平大兼の共演で、青春漫画「君は放課後インソムニア」が実写映画化される。2023年の公開を予定しており、キャストと製作陣のコメントが披露された。
原作は、19年から「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)で連載中のオジロマコト氏による人気マンガ。石川県七尾市を舞台に、不眠症に悩む高校生・中見丸太(なかみ・がんた)が、同じ悩みを抱える曲伊咲(まがり・いさき)と出会うことから始まる青春ストーリーだ。TVアニメ化も決定しており、23年の放映を予定している。
不眠症に悩む高校1年生の中見丸太は、学校の使われていない天文台を見つける。だが、そこには先客がいた。同じクラスの曲伊咲。伊咲は、丸太と同じように不眠症に悩んでいた。不眠症という秘密で繋がった二人は、 休み時間や放課後になると天文台で一緒に昼寝をするようになり、眠ることの出来ない退屈な夜は街を散歩するように。しかし、2人が天文台を勝手に使っていた事がばれてしまい、天文台が立ち入り禁止の危機に迫られる。
森が伊咲役、映画初主演の奥平が丸太役を担い、物語の舞台でもある石川県七尾市を中心に撮影を敢行。森は「この作品を実写化するなら絶対参加したい」と思っていたことを明かし、「石川県七尾市での1ヶ月は想像を遥かに超える魅力的な毎日でした。とにかく景色が美しく、キャストのみなさんは漫画から飛び出てきたようで、私には眩しすぎました」とコメント。「16歳のちっぽけな輝きが大きなオーラを纏う、そんな瞬間を感じていただけると思います」と自信をにじませた。
一方、奥平は「台本を読んだとき、僕が演じる中見丸太だけでなく、登場人物全員に惹かれるものがありました」と語り、「自分の学生生活では体験出来なかった事を撮影を通して体験でき、他のキャストの皆さんもほんとにそのキャラクターが存在してるかのようにピッタリで、お芝居するのも楽しかった」と振り返る。
メガホンをとったのは、脚本家としても活躍し、テレビドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」では演出を担当した池田千尋監督。池田監督は、「森七菜さんと奥平大兼くんは、私の想像など軽々と超えて大きく膨らみ、伊咲と丸太として生きた時間をカメラに焼き付けてくれました」と主演の2人に賛辞を送っている。
森、奥平、池田監督、原作者のオジロ氏、プロデューサーの寺田悠輔氏のコメント全文は以下の通り。
中見や伊咲をはじめとする魅力的なキャラクターが過ごす時間は自分にとって憧れや理想のようなもので学生時代からずっとファンでした。もしこの作品を実写化するなら絶対参加したい。という気持ちが当時からありました。
お話をいただいた時は驚きと、撮影が待ち遠しくてたまりませんでしたが、石川県七尾市での1ヶ月は想像を遥かに超える魅力的な毎日でした。とにかく景色が美しく、キャストのみなさんは漫画から飛び出てきたようで、私には眩しすぎました。
あの子達が歩いた道を、みんなで辿ってきました。とにかく原作を大切に抱いて進んだ1ヶ月でした。16歳のちっぽけな輝きが大きなオーラを纏う、そんな瞬間を感じていただけると思います。
まず一番最初にこのお話を聞いて台本を読んだとき、僕が演じる中見丸太だけでなく、登場人物全員に惹かれるものがありました。物語の雰囲気も色があって、とてもお芝居するのが楽しそうだなと思っていました。
そしてクランクインして石川県の七尾市にお邪魔させていただいて、地域の皆さんがとても優しく、温かくて、すぐに七尾市が好きになりました。
自分の学生生活では体験出来なかった事を撮影を通して体験でき、他のキャストの皆さんもほんとにそのキャラクターが存在してるかのようにピッタリで、お芝居するのも楽しかったです。
2023年にはアニメも放送されるということで、“君ソム”の世界を漫画、アニメ、そして実写映画とそれぞれの良さを楽しんでいただけたら嬉しいです。
この夏、七尾市という海沿いの街で、伊咲と丸太と共に生きました。
森七菜さんと奥平大兼くんは、私の想像など軽々と超えて大きく膨らみ、伊咲と丸太として生きた時間をカメラに焼き付けてくれました。
原作に感じた、今この瞬間にしかない奇跡のようなものが、二人が体現することで本当になっていく。そんな日々から生まれた映画です。
世界へ繋がる扉を開こうと、もがき駆け抜けた伊咲と丸太の物語が、多くの人へとさらに繋がり開いていくことを願います。
実写映画化に際して、伊咲役の森七菜さんは、写真集を拝見して「伊咲がいる!」と思ったほどイメージぴったりで。勝手ながら、実写化するなら伊咲は森さんしかいない、とずっと思っていたので夢がかなった気持ちです。
奥平大兼さんは、以前から出演作を拝見していました。それが本当に素晴らしくて、今回丸太役をやって下さると聞いてとても嬉しかったです。
漫画と同じく舞台は石川県、撮影は七尾市で行われました。漫画で描き切れない美しい能登の風景と、森さん奥平さんという瑞々しいお二人をスクリーンで観るのがとても楽しみです。
3年程前、会社の同僚に薦められて原作の第1集を読みました。
最後、伊咲と丸太が眠りに落ちていくシーンの静かな美しさに魅了されたのをはっきりと覚えています。
そんなきっかけで出会った「君ソム」ですが、この度ご縁があって実写映画をお預かりすることになりました。
そして僕に原作を教えてくれた同僚は今、「君ソム」アニメのプロデューサーを担当しています。
今回、実写映画は原作の舞台となっている石川県の七尾市で撮影させて頂きましたが、街の空気感、キャストの息遣い、スタッフの目線が混じり合った素敵な映像が撮れたと思っています。
来年、この作品の世界が広がり、より多くの方に知って頂けるよう、今回の映像化と精一杯向き合わせて頂きます。
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