フローレンス・ピュー、ハリー・スタイルズがレッドカーペットに登場! 「ドント・ウォーリー・ダーリン」ベネチアでワールドプレミア
2022年9月7日 15:00
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オリビア・ワイルド監督作「ドント・ウォーリー・ダーリン」が9月5日(現地時間)、第79回ベネチア国際映画祭でワールドプレミア上映された。レッドカーペットには、ワイルド監督をはじめ、フローレンス・ピュー、ハリー・スタイルズ、クリス・パイン、ジェンマ・チャンらが出席した。
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本作は、青春コメディ「ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー」で長編映画監督デビューを果たし、高く評価されたワイルド監督の長編第2作。前作と打って変わり、完璧な生活が保証された街に住む主人公アリス(ピュー)の周りで、“不気味な現象”が起こるスリラーを紡ぐ。
理想の街ビクトリーで、アリスは愛する夫ジャック(スタイルズ)と平穏な日々を送っていた。街のルールは、「夫は働き、妻は専業主婦でなければならない」「パーティには夫婦で参加しなければならない」「夫の仕事内容を聞いてはいけない」「街から勝手に出てはいけない」。ある日、アリスは隣人が赤い服の男たちに連れ去られるところを目撃。それ以降、彼女の周りで、頻繁に不気味な出来事が起きるようになる。精神が乱れ、周囲からも心配されるアリスだったが、やがて街の存在に疑問を持ち始める。
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レッドカーペットには、ワイルド監督が、イエローのドレスに身を包み、華やかに登場した。ピューは、スパンコールがあしらわれたブラックのシックなドレス姿、スタイルズはブルーのスーツというフォーマルなスタイルを披露。ふたりが姿を見せると、観客からはフローレンスコールとハリーコールが巻き起こった。パインやチャンも参加し、ハリウッドを代表する豪華キャスト陣が一堂に会した。
作品は、上映後に約5分間のスタンディングオベーションで、観客から熱狂的に迎えられた。「オリビア・ワイルドの監督作で最も野心的な映画」「大胆で、ひねくれた、視覚的に見事な心理スリラー」、「フローレンス・ピューの傑出した演技と並外れた職人技のすべてが完璧に表現されている」と、絶賛評が相次いだ。
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上映前には、記者会見が行われ、ワイルド監督、スタイルズ、パイン、チャンが登壇した。本作は、美しい景観の街に徐々に広がっていく狂気が、見る者を惑わし、呑み込んでいく“ユートピアスリラー”。オリビア監督は、前作からタッグを組む脚本家ケイティ・シルバーマンと一緒に、このユニークな世界観を組み立てたといい、「ノスタルジアへの危険性に触れている作品。この映画は全てメタファーとして描いていて、美しくも邪悪であるという両輪がこの街には存在し、意図的にそういう街にしています。女性たちに対するメッセージも含めており、自分自身を自分でコントロールできるかについて言及したくて、その思いが大きなモチベーションにもつながって作品を作っていきました」と、思い入れの強さを見せる。会見への出席が叶わなかった主演のピューには、「フローレンスは本当に力強い、素晴らしい女優。今夜、彼女の素晴らしい演技を祝福できることが本当に嬉しいです」と、最大限の賛辞をおくった。
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本作で、「ダンケルク」以来となる、本格的な俳優業に挑んだスタイルズは、「自分が生きている世界から遠い世界で演じることができて、何も欠けていない完璧な世界で、カッコいい車に乗ったり、カッコいいものを持ったりするのは、とても楽しいことでした。そばでしっかり細部まで作り込んでくれたので、最後までリアルな演技をすることができた。そういう意味ではお芝居をしている意識はなくて、皆さんが作ってくれた世界に救われました」と、撮影を振り返る。続いて、音楽と俳優業の違いを問われ、「いろんな意味で音楽と俳優業は対局にあります。音楽を作るのはパーソナルで個人的な作業であるのに対し、芝居は自分ではない誰かを演じるので、違う角度から探究ができます。次に何が起きるかわからない、未知の楽しさがありますね」と語った。
さらにスタイルズは、「身の回りで支えてくれた人がたくさんいるおかげで、素の自分で活動ができていて、自分が表現したいことができています。すべては支えてくれたファンのおかげ。僕のようにありのままの自分で生きていける場所を皆さんに提供することで、ファンの方へ恩返しをしたい!」と、長年支えてくれているファンへの感謝の言葉を紡いだ。
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アリスたちが住む街を仕切る謎多き人物・フランクを演じたパインは、「フランクを演じるうえで意識したのは、言葉使い。指導者は言葉を武器にするので、オリビアやケイティと話し合いながら彼がどういう言葉を発するかを意識していました」と、役づくりを紐解いた。
「ドント・ウォーリー・ダーリン」は、11月11日に公開。PG12指定。
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