16年間輸出禁止だったスロバキアの老人たちを映したドキュメント「百年の夢」デジタルリマスター版公開
2022年9月5日 21:00

ドゥシャン・ハナック監督作品「百年の夢」デジタルリマスター版が12月3日からシアター・イメージフォーラムで公開される。
1972年、共産党政権下のスロバキア共和国で製作された本作は、完成後16年間の長きに渡り当局により輸出禁止とされていたドキュメンタリー映画だ。禁止が解かれた直後1988年に、ニヨン国際映画祭グランプリを始め、ライプツィヒ国際映画祭ドン・キホーテ賞と国際批評家連盟賞受賞、香港国際映画祭など世界各地の映画祭で上映され、日本では、1989年に第1回山形国際ドキュメンタリー映画祭の特別招待作品として上映され、3年後の1992年5月に劇場公開されている。
東ヨーロッパ、ポーランドとチェコスロヴァキアの国境からウクライナを経てルーマニアに至るカルパチア山脈の東側、スロバキアのファトラ山地。この痩せた土地で、厳しい自然条件と孤独と闘いながら、農業や羊飼いを生業として暮らしている70歳以上の老人たちを、日常生活とインタビューを丹念に映し出す。
本編は生と死についての黙想のような、哲学的世界が繰り広げられる。ある老人は、「人間喜劇」と名付けたからくり人形作りに熱中し、それは驚くばかりにの精緻さで動く。「百年生きてきた」と語る羊飼いは、第1次世界大戦への従軍で、ドイツ語、フランス語、ロシア語を始め数か国語を理解できる、と語る。また事故で歩くことができず、25年間、膝を使って暮らしてきただけではなく、自力で家を建築した男性も。めんどりと共に暮らし、めんどりに聖書を読んできかせる老人……彼らの愛や家族、夢、労働や人生の意義が語られる。
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