「DC がんばれ!スーパーペット」“史上初のアイデア”誕生秘話 ドウェイン・ジョンソン「注目に値する」
2022年8月20日 09:00

スーパーパワーを手に入れてしまったペットたちの未知なる大冒険を描くアニメーション映画「DC がんばれ!スーパーペット」が、8月26日に公開を迎える。主人公クリプトの声優を務めているのは、「ブラックアダム」(12月2日公開)も控えるドウェイン・ジョンソン。「レゴバットマン ザ・ムービー」の脚本でも知られるジャレッド・スターン監督とともに裏話を明かしている。
本作は“あなたのペットが突然、スーパーパワーを手に入れてしまったら…?”をテーマとした作品。空を飛べる犬のクリプト、その相棒ミサイルドッグのエース、体の大きさを変えられるブタのPB、超高速移動ができるカメのマートン、手から電流ビームを出すリスのチップが、世界征服を目論む子猫のウィスカーズやモルモット軍団にさらわれた飼い主を救い出すため、最強の敵に立ち向かう。
スーパーマンの相棒で空飛ぶスーパードッグのクリプトの声優を務めたジョンソンは、自身の会社セブン・バックスのもと、製作にも携わっている。本作の企画を聞いた時について、このように振り返っている。
ジョンソン「スーパーヒーローのペットたちを描くという奇想天外なアイデア、そして映画史上初めて描かれるという事実について考えると、スーパーヒーロー映画というジャンル全体の中でもかなり注目に値する作品だ。スーパーマンからワンダーウーマン、バットマン、フラッシュ、グリーン・ランタンまで、自分の好きなDCスーパーヒーローたちはどんなペットを飼っているのだろうかと興味がわいてくる。初めてこのアイデアを聞いたときに、迷うことなく諸手を挙げて賛成したよ」

では、この“奇想天外なアイデア”はどのようにして生まれたのだろう。スターン監督は“ある場所”でアイデアを閃いたそうだ。
スターン監督「妻がボランティアをしているペットのシェルターに私も手伝いに行った日のことだ。そこで、入口に近い部屋にいるたくさんのかわいい子猫たちを見ていた。すべてのペットにとって引き取られることは喜ばしいこと。子猫たちはすぐに引き取られるだろうと思った。だが、奥の部屋には、引き取り手がなくこれからもシェルターに棲み続けるだろうと思われる高齢のペットなどがいた。彼らはとても無力に見えた。もちろん、彼らがシェルターでスタッフに世話をしてもらっていることはすばらしいことだ。だが、私は彼らに家ができるといいなと思ったんだ。そのとき、どういうわけか『彼らがスーパーパワーを手に入れたらどうなるだろう?』と思った。確かに『レゴバットマン ザ・ムービー』に携わった私はDCキャラクターについて詳しいし、常に題材として頭のなかにあった。まさにここで、ペットとスーパーパワーを組み合わせてひとつの作品にする方法があるかもしれないと思いついたんだ」
本作には、シェルターで引き取り手が見つからないペットたちが、突然スーパーパワーを手に入れるシーンが登場。そこから物語が大きく動いていく。アイデアの源泉は、監督の実体験が大きく影響していたのだ。
唯一無二のアイデアから生まれた「DC がんばれ!スーパーペット」。ジョンソンは完成した作品について「大迫力のアクションシーンもあって壮大なスペクタクル作品だ。少しレトロな趣を感じながらも、とてもクールで現代的な雰囲気も漂うほかに類を見ないアニメーション映画に仕上がっている。そしてキャストには、世界中のスターが勢ぞろいした。映画のなかで、私(クリプト)は礼儀正しくて面白い。だが、ほかのみんなは怒涛の快進撃を見せるんだ」と語っている。
「DC がんばれ!スーパーペット」は、8月26日から全国公開。なお、日本語吹き替え版には、楠大典、高木渉、魏涼子、松岡茉優、松尾駿(チョコレートプラネット)、市川ぼたん、梶裕貴、鈴村健一、中村悠一らが参加している。
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