吉沢亮、月9ドラマ初主演&初の医師役! 連続ドラマ初、“子どものICU”が舞台の医療ドラマ
2022年7月27日 05:00
吉沢亮が、フジテレビで10月にスタートする「PICU 小児集中治療室(仮題)」で、月9ドラマ初出演にして初主演を飾ることがわかった。大河ドラマ「青天を衝け」(2019)以来となる連続ドラマ主演を果たす同作で、自身初となる医師を演じる。
タイトルにある「PICU」とは、「Pediatric Intensive Care Unit」の略称で、小児専門の集中治療室のこと。高度かつ集中した治療が必要とされる、およそ15歳以下の子どもを対象にした、いわば“子どものためのICU”だ。PICUでは、小児集中治療を専門とする医師や看護師が各専門分野の医療スタッフと連携し、搬送のタイムリミットと闘いながら、重篤な子どもの尊い命を救うため、命懸けで治療に当たっている。
「監察医 朝顔」シリーズのスタッフが制作する本作の舞台は、広大ゆえに搬送までに長時間を要することがあり、「大規模なPICUの運営は極めて困難」と言われてきた北海道。駆け出しの小児科医が、先輩医師とともに、どんな子どもでも受け入れられるPICUを作るため、1秒でも早くPICUに搬送できる医療用ジェット機の運用を可能にするため、奔走する姿を描く。
吉沢が演じるのは、北海道で生まれ育った27歳の小児科医・志子田武四郎(しこた・たけしろう)。幼い頃に父を亡くし、母・南とふたりで暮らしている。母思いで料理上手、家事全般もそつなくこなす優しい性格だが、大事な場面で不器用さを発揮することも。「実家から通える病院であれば何科でもいい」と考え、小児科医になった経緯がある。
駆け出し医師である武四郎はある日、勤務先の病院に新設されたPICUに異動することになり、日本各地でPICUの整備を推し進めてきた小児集中治療のパイオニア・植野元と出会う。彼は「日本一広大な自然を相手に、医療用ジェット機を運用した日本屈指のPICUを作る」という“最後の大仕事”を成し遂げるため、東京からはるばるやってきた。しかし、立ち上げたばかりのPICUは圧倒的な人材不足で、急患を受け入れられる状態ではなかった。ある日、稚内市の病院から連絡が入り、発症から4時間経過した少女が運び込まれてくる――。不器用で純朴、泣き虫で未熟な武四郎は、子どもたちの生死を分ける、PICUの過酷な現実と直面する。
吉沢は、「命とどう向き合うか。人の死から何を学ぶのか。そんなシンプルでありとても深い、普遍的なテーマになんの小細工もなく真っ正面から向き合う作品になると思います。人の命を救うのは神様でもスーパーマンでもない。救う側の人間としての未熟さ、葛藤などを丁寧に描ければ」と意気込む。「個人的に子どもの頃から、“野球と言えばイチロー”、“ドラマと言えば月9”ってくらいおなじみ感があるものだと勝手に思ってましたので、その主演をやらせて頂けるっていうのはもう。ありがとうございます」と喜びを明かした。
小児死亡率の高さが深刻な課題となっている日本では、小児集中治療の必要性を訴える医師たちの働きかけで、各地でPICU開設が進んでいる。しかし、本作の医療監修を務める杏林大学医学部教授で、日本小児救急医学会理事の浮山越史医師は、「全国的に見ると不十分なところがあるのも事実」と語る。本作は連続ドラマで初めて、小児集中治療にフォーカスし、PICUの知られざる世界を描く物語。「アライブ がん専門医のカルテ」の倉光泰子がオリジナル脚本を手がけ、「監察医 朝顔」シリーズの平野眞が演出を務める。
「PICU 小児集中治療室(仮題)」は、9月上旬にクランクインを迎える予定で、10月から毎週月曜日の午後9時に放送。医療監修を務める浮山医師、プロデュースを担う金城綾香のコメント(全文)は、以下の通り。
2018年、医療監修で携わらせていただいた小児外科医のドラマ「グッド・ドクター」は私にとってもすごく大切な作品でした。一方、小児救急は大切だけれど全国的に見ると不十分なところがあるのも事実です。このドラマを通じて認知度が上がって、小児救急・PICUが日本中に広まり、全ての子どもたちが医療の恩恵を受けられるよう期待しています。
「PICUをドラマにしてみてはどうか」と、2018年に「グッド・ドクター」で医療監修を担当してくださった杏林大学病院の浮山先生からお声がけいただいたことが、本作のきっかけでした。私自身不勉強でPICUという存在を知りませんでしたし、お話を伺えば伺うほど、ドラマとして描きたいという思いが強くなっていきました。そして、その仕事に新鮮な気持ちで取り組んでいく若き医師は、吉沢亮さんに演じていただきたいと強く思いました。吉沢さんの眼差しは力強く、そして堪えるような繊細なお芝居は稀有なものだと思います。本作において、主人公を演じて頂けるのは吉沢さんをおいて他にいないと思いましたし、制作陣は吉沢さんをイメージして志子田武四郎を作り上げました。小さな命の灯火をどうにか絶やさないように人生を懸けて力を尽くされている先生方の姿を通して、生活の温かさや命の大切さを少しでも表現していきたいと思います。
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