木村拓哉、東映70周年作品「THE LEGEND & BUTTERFLY」で織田信長を力演! 正室・濃姫は綾瀬はるか
2022年6月21日 15:30
木村拓哉が東映70周年を記念し、製作された新作映画「THE LEGEND & BUTTERFLY」(読み:レジェンド・アンド・バタフライ)で主演を務め、織田信長を演じることが明らかになった。2023年1月27日に全国公開。木村は6月21日、都内で行われた製作発表会見に、濃姫を演じる綾瀬はるか、脚本を手がける古沢良太、大友啓史監督とともに出席し、「すごく名誉なこと。今を生きる僕たちの遺伝子に、必ずつながる部分を感じ取り、受け取ってください」と思いを語った。
木村が織田信長を演じるのは、1998年に放送されたドラマ時代劇以来で、「木村家の家紋と、織田家の家紋が同じなので、幼少期から特別な親近感があった。歴史を知っていく中で、非常に惹かれる部分が多い」と強い思い入れ。京都撮影所をメインに、当地の熟練スタッフと共同作業を重ね、「恵まれた環境でした。皆さんが胸を張って、すごいモチベーションで作業してくださった」と最敬礼。重要文化財クラスの建造物での撮影も行われ「京都という特別な空間でしか、実現しない撮影。スタッフさんから『絶対、ふすまには傷をつけないでください』って厳しい目が向けられたのも覚えています」と振り返った。
木村自身も49歳を迎え、本能寺の変で信長が生涯を閉じた年齢49歳(数え年)を演じた“縁”が生まれ「非常に何かを感じさせる」と神妙な表情。「悲しい終わり方をしたが、世の中への疑問に高らかに声をあげ、行動で責任を果たした人物」と信長の人物像を分析し、コロナ禍やウクライナ侵攻といった世界情勢に触れながら「当たり前の毎日のありがたさ、そばにいてくれる人の存在の大きさを感じてもらえれば」とメッセージを送った。
綾瀬は、政略結婚で信長と結ばれる正室・濃姫(別名:帰蝶)を演じ、「男勝りで勇ましい、かっこいい女性」。古沢氏の脚本は、夫婦関係にも重きが置かれているといい「戦国時代を生きたふたりの生きざまが、ひとつになっていく。そんな人生が描かれていて、心を持っていかれた」と振り返る。木村とはTBSドラマ「南極大陸」以来の共演で、初の夫婦役。「何ていうか……、楽しかったですよね!」と声を弾ませ、「木村さんは何をやっても受け止めてくださる。モチベーションの高さと気力のパワーをお持ちで、こちらが不安に思っても『あっ、大丈夫だ』と安心できた」と全幅の信頼を寄せた。
木村は「見た目はおっとりしたイメージですけど、動いたらハンパない。これは難しいんじゃないかという監督の要望にも、笑って応える」と綾瀬の身体能力に太鼓判。「ぶつかり合い、慰め合い、見つめ合うのはもちろん、共演のないシーンでも個人的には、濃姫の存在が非常に大きかった。綾瀬さんで助かりました」と感謝を示した。
昨年9月にクランクインし、今年の1月にクランクアップ。総製作費20億円を投じる一大プロジェクトの指揮をとった大友監督は「とにかく、早く見てもらいたい」と自信のコメント。木村、綾瀬とは初タッグで「僕が生きているうちに撮りたいと思っていたおふたりを、この作品で撮れた」と喜びを語った。現場でも手応えの大きさから、モニター前で歓喜の雄叫びをあげることがあったといい、木村は「最終作業として、監督ご自身の声を消す必要がある(笑)」と舞台裏を明かしていた。
また、脚本の古沢氏は「以前から戦国時代の政略結婚に興味あった」と本作の着想を明かし、「夫婦の物語として描けば、カリスマの裏側にある人間・信長を描けるんじゃないかと。それがモチベーションになった。夫婦の愛の物語として楽しんでもらえる」と期待を寄せた。撮影現場にも足を運んだといい「信長が乗り移っているようで、すさまじかった」と木村の力演を絶賛していた。
尾張の織田信長は格好ばかりで「大うつけ」と呼ばれていた。この男の元に嫁いできたのは、「マムシの娘」と呼ばれる美濃の濃姫だった。権威を振りかざして尊大な態度で濃姫を迎える信長と、男勝りの臆せぬ物言いで信長に反抗する濃姫。敵対する隣国同士の“政略結婚”という最悪の出会いで始まったふたりの夫婦生活は、互いの寝首をかこうと狙う一触即発な毎日だった。
そんな水と油の夫婦の前に、強敵・今川義元の大軍が攻めて来る。信長は圧倒的な戦力差に絶望しかけるが、そんな信長を奮い立たせたのは、覚悟を決めた濃姫の言葉だった。ふたりはともに戦術を練り、激論の末に奇跡的な勝利を収める。この出来事を境に、真っ向から対立していたふたりは次第に強い絆で結ばれ、誰も成し遂げたことのない天下統一という夢に向かっていくのであった。
「THE LEGEND & BUTTERFLY」は2023年1月27日から、全国公開。
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